EURO出場監督の横顔:ハムレン監督

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    2012年01月17日 09:18 visibility207
UEFA EURO 2012出場チームの監督を紹介するシリーズ。今回はスウェーデン代表のエリック・ハムレン監督がUEFA.comのインタビューに応じ、クラブサッカーから代表サッカーへとつながるチーム作りの哲学について語った。

UEFA.comのインタビューに応じるスウェーデン代表のエリック・ハムレン監督 ©uefa.com 1998-2012. All rights reserved.

UEFA EURO 2012出場チームの監督を紹介するシリーズ。今回はスウェーデン代表のエリック・ハムレン監督がUEFA.comのインタビューに応じ、クラブサッカーから代表サッカーへとつながるチーム作りの哲学について語った。

本格的にサッカーをしていたのは10代の後半のみというエリック・ハムレン監督だが、UEFA EURO 2012を戦うスウェーデン代表監督に上り詰めるまで、キャリアのほとんどをコーチ技術を磨くことに費やしてきた。ジュニアレベルの指導からスタートし、母国で徐々に上の年代を指揮するようになったハムレン監督は、その過程で培ってきた哲学を今も適用している。

「私にとって最も重要なのはチームだ」とハムレン監督は話す。「私もチームの一員だ。もっとも率いているのが母国のエリートチームなので、私自身にも注目が集まっているが、チーム全体にいい選手を揃えていることが結果につながっている。別の言い方をすれば、チームのメンバー全員の力がなければ結果を出せないということだ。一部の選手だけではなくてね。ほかの選手より注目を浴びる選手もいるかもしれないが、結果を残すにはチームの力が必要になる。個人的には選手一人一人をよく見るようにしているよ。選手によって扱い方を変えているのかと聞かれることがあるが、答えはイエスだ。それぞれに違った接し方をするようにしている。できる限りそうして、個々の力を引き出そうと努めているんだ。そうすれば彼らがチームの力を引き出してくれる。一番大事なのはあくまでもチームであり、成功はチームで成し遂げるものだからね」

ハムレン監督は、クラブレベルではすぐに成功を手にした。ストックホルムを本拠地とするAIKソルナでスウェーデン・カップを2度制したのち、デンマークとノルウェーでリーグ優勝を果たしている。

「国外のクラブで仕事をしたことは、監督、そして人間としてとてつもなく大きな経験となった」とハムレン監督は続ける。「そこから学んだことは多いと思う。単に外国に住むという経験もそうだが、ほかの国でサッカーにかかわる仕事をすることができた。そこで人間として、監督として得た経験をもとに、代表チームを率いるまでになった。また私はオールボー(BK)とローゼンボリ(BK)を率いて国際試合を戦い、それによっても経験を得た。この2つの経験が今の仕事に大きく役立っているね」

2009年にローゼンボリをリーグ優勝へと導いたのち、ハムレン監督は、2010 FIFAワールドカップの本大会出場を逃したスウェーデン代表に暫定監督として迎え入れられる。同年9月、ノルウェーでの仕事を切り上げて正式に指揮官に就任すると、自分なりのやり方で代表チームを引っ張ってきた。

「エリック・ハムレン監督は試合への心構えについてよく話す」と代表チームの一員のオラ・トイボネンは話した。「そういうところはイングランドの監督を思い起こさせるね。それと同時に、監督は攻撃的なサッカーを求める。とは言っても11人がFWになって攻撃するということではなく、守備も重視しているよ。でもとにかく僕は監督の哲学が好きだし、自分に合っていると思う」

「我々はお互いを学び合って徐々に理解を深めている。相手のことを知れば知るほど、お互いの力をより生かせるようになるからね」とハムレン監督は説明する。「常にこれを心がけているんだ。一緒に過ごす時間が多くなれば相手への理解も深まり、もっと練習して力を合わせることができる。このように、個々の選手をよく知ることが私のやり方だ。そうすることで、様々な状況でチームがどう対応するかも分かるようになる」

UEFA EURO 2012予選グループステージで最高成績の2位チームとなり、プレーオフなしでポーランドとウクライナでの本大会進出を決めたスウェーデン。ハムレン監督は、開催国として出場した20年前に成し遂げた準決勝進出という快挙を再現したいと願っている。

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