ロシアがデンマークに快勝

ロシアが同じUEFA EURO 2012本大会出場国のデンマークに2-0で快勝し、

相手GKトーマス・セーレンセンの代表通算100試合目に水を差した。

アウェーのロシアに勝利をもたらしたのは、

見事なパフォーマンスを披露したアンドレイ・アルシャビン。

開始早々の4分にロマン・シロコフの先制ゴールをアシストすると、

前半終了間際には自ら25メートルのミドルシュートで追加点を挙げた。

対するデンマークも後半に反撃を試みたが、FCアンジ・マハチカラの

GKウラジーミル・ガブロフからゴールを奪うことはできなかった。

ロシアは4分に先制する理想的なスタートを切った。

アーセナルFCから期限付きでFCゼニト・サンクトペテルブルクへ

移籍しているアルシャビンが、クラブでもチームメートになるシロコフへパス。

シロコフは左サイドから中央へ切れ込むと、

鋭いシュートでセーレンセンの牙城を崩した。

デンマークもその直後、まずはシモン・ポウルセンがガブロフを脅かすと、

続いてデニス・ロンメダールのパスを受けたニクラス・ベントナーがシュート。

しかし、この長身ストライカーの一撃は枠をとらえきれなかった。

ボールを支配していたのはデンマークだったが、

ロシアもユーリ・ジルコフとアルシャビンを中心にチャンスをつくり続ける。

そのアルシャビンが追加点を挙げたのは前半終了間際。

左サイドから切れ込み、遠めの位置から果敢にシュートを放つと、

これにはセーレンセンも成す術がなかった。

デンマークは後半開始直後、途中出場のトビアス・ミケルセンが

何度か決定機を迎えるも、得点に結びつけることができない。

その後は両チームとも複数の選手を入れ替え、

試合のリズムが失われてしまったものの、

結局ロシアが2-0で逃げ切った。とはいえ、

デンマークには6月9日にハリコフで行われるオランダとの

UEFA EURO 2012開幕戦に向け、修正を加える時間はまだある。

一方、6月12日にワルシャワでポーランドとの初戦を迎えるロシアは、

本大会への準備が順調に進んでいるとの手応えを得たはずだ。