★人口減少時代★プロ野球存続の危機・打開策を考える

  • 隊長53
    2006年12月21日 22:42 visibility360

皆さん、こんばんは。
隊長53@歌えるけど踊れない人
です。


日本の人口、50年で3割減・厚労省が将来推計
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061221AT3S2001U20122006.html


人口が多ければ、競技人口が増える。
競技人口が増えれば、その中からスターが生まれる可能性も増える。
このように、プロ野球のスターが生まれる確率は、
その時代の環境やタイミングなどの要素もありますが、
やはり、人口数に比例して高くなるというのが、自然な考えでしょう。
ということは、今回の報告内容のように人口は減れば、
当然スター選手も誕生しにくくなるということです。


我々が忘れてはならないのは、
今、メジャーで活躍しているような人達(スター達)は、
団塊ジュニアを中心とした人口の多い世代の中から誕生した
ということです。


イチロー('73)
松井('74)
などは、まさに団塊ジュニア世代です。


松坂('80)
井川('79)
などは、多少世代がずれていますが、
やはり、広く見ればまだまだ人口が多い世代です。


今回の報道では、
「日本の人口、50年で3割減」ということがピックアップされていますが、
50年後の話ではピンと来ないので、
半分の25年後、2030年のデータを参考にして見ましょう。
(以下登場するデータは、出生率、死亡率ともに中位のデータです)


(参考資料)
国立社会保障・人口問題研究所の発表
日本の将来推計人口(平成18年12月推計)
http://www.ipss.go.jp/pp-newest/j/newest03/newest03.asp 


人口ピラミッドの推移(1930年〜2055年)
http://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/Pyramid-a.gif 


2030年の総人口は、2005年の総人口から1割減です。

↓この日記の妄想の中で語っていますが(笑)、
http://baseballsns.jp/member/544/diary/4567/
現在、メジャーで活躍(予定)中の選手が、12人いるとします。


松坂
井川
大家
斉藤
大塚
城島
井口
岩村
松井稼
松井秀
田口
イチロー


すると、この中から1人が減る程度ってことですね。
あ〜なんとか1割減で持ちこたえか〜。
今とあんまりかわんないや〜!
と安心してはいけません。


実は、
プロ野球選手としての適齢期・18歳〜34歳の男子人口に絞ると、
2005年:1,440万人
2030年:  970万人
となっており、何と3分の2に人口が減ってしまいます。
上記12人のスターのうち4人は誕生しないということになります。
残念ながらこのレベルのスターだけではメンバーを組めません・・・
その時代には、妄想もへったくりもなくなります(苦笑)


野球人気が現状のレベルを維持し、
人口に占める競技人口割合が変わらないという前提で
これだけ減る訳ですから、
人気下降でさらに競技人口が減れば、
目も当てられない状態であることが分かります。


ちなみに、50年後の18歳〜34歳の男子人口は、
2055年: 640万人
なので、55%減です。そうなると完全に崩壊ですね。


−−−


普段、甲子園での野球観戦後、
私は、直行バスでJR難波駅へ向かいます。


JR難波駅には、0CATと呼ばれる施設があります。
http://www.ocat.co.jp/
空港まで行かなくても
関空国際線の搭乗手続き(チェックイン)ができる!
という謳い文句を元に誕生したシティエアターミナルです。
しかし、環状線の盲腸と呼ばれる
大和路線JR難波〜(今宮・新今宮)天王寺間を利用する人などごく僅かで、
その盲腸の先にあるJR難波駅からわざわざ
搭乗手続きをする人などほとんどいませんでした。
そんな訳で、せっかくの街中でのチェックインシステムも
平成14年4月より休止という悲しい状態となっています。


そんな無駄に作ってしまった施設を
http://www.ocat.jp/dancechampionship/
今はこんな感じで若者に開放する形で広場を利用させています。


私が通るのは、甲子園での試合終了後ですから、
だいたい10時〜11頃にここを通ることになります。
そんな時間でも広場をいっぱい埋め尽くすように
若者達がダンスの練習を行っています。


以前↓何故、ダンスと野球の因果関係と言ったかというと
http://baseballsns.jp/member/544/diary/4766/
運動できる人の多くがダンスに興味をもったとしたら、
それは怖いことになるなぁと感じたからです。
スターを目指す若者達がいろいろな方面に興味を示すのは分かります。
音楽、お笑い、方面などなら
運動能力以外の要素の方が高くそれほどでもありませんが、
野球以外のスポーツ、あるいはダンスなどに興味が移った場合、
並外れた運動神経の持ち主の多くがそちらへ流れる可能性が高くなるでしょう。
野球以外のスポーツの筆頭格サッカーが野球の地位を脅かしているのは事実です。
しかし、サッカーの場合も
Jリーグ人気の現状や海外への選手流出など野球と同じ悩みを抱えているので
それほど怖いものではありません。
むしろ、野球界から見て怖いのは、芸能界目指し「歌って踊れる●●」となるために、
運動能力がある人がダンスなどの運動能力を有するものなどに流れることです。


しかし、若者達(とは限りませんが)は、何故踊るのでしょう。
それは楽しいからなのでしょう。
もっとスケベな言い方をすると男女一緒に楽しみを共有できる点が大きいと思います。
モテたい運動神経のよい男の子なら、スポーツをする姿を見てもらうより、
一緒にダンスした方がてっとりばやいでしょう。
そうです。ポイントは、男女一緒に楽しみを共有できるということです。
実際、OCATで男女一緒に踊ってる子達は楽しそうです。


−−−


人口減少時代の話に戻ります。
では、このような現状を打開策を考えましょう。
私なりに考える(日本のプロ)野球復興計画は、
女性への門戸開放です。


大学野球では一部実現していますが、
高校野球、プロ野球でもすぐに実現すべきだと考えます。


18歳〜34歳の男子人口では、
2005年:1,440万人
2030年:  970万人
ですが、


18歳〜34歳の男女総人口とすると
2005年:2,820万人
2030年:1,900万人
となります。


25年後でも男女総数なら
現在の男子人口以上となり数字上は何とかカバーできる計算です。
究極の裏技のようですが、もうここ(18歳〜34歳の女性)に頼るしかないでしょう。
もちろん実力の差があるので、そう単純にはいきませんが、
何もしないよりは、早いうちに策を打っておく必要があるのではないでしょうか。
最近は、女性アスリートの活躍も目覚しく、
ゴルフやバレーボールでも女子の方が人気があるのが実態です。
男性だけでは、どうにもならない時代がもう来たと思います。


完全に一緒にプレイするレベルまで到達するとは思いませんが、
プロ野球選手の100人に1人くらいは女性がいて、
独立リーグ(女性リーグ)が、今のゴルフやバレーボール並みの人気で盛り上がる、
25年後にはそんな時代になっていることを望みます。
水原勇気のドリームボールが見たい!
そういえば、水島新司さんの漫画には、いっぱい女性が登場しますよね。
時代を先取りした感覚、すばらしいと思います。
(水島新司漫画50周年、ドカベン35周年おめでとうございます)


さらにプロレベルだけでなく、
もっと身近に女性が野球をできる環境を作ることも大切です。
そして、野球が男女一緒に楽しみを共有できるスポーツとなれば、
若年層が再び野球に興味を持ってくれるかもしれませんし、
いつまでも野球を男性社会の中だけで閉じている場合ではありません。
野球=男性
ソフトボール=女性
(ソフトボールが悪いと言ってる訳ではありませんよ)
という固定概念を頑なに守ろうとしている限り未来はありません。


野球をプレイする女性が増えれば、自然に野球(観戦)ファンの女性ももっと増えるでしょう。
もしくは、逆のパターンで攻めるのもいいかもしれません。
女性の野球(観戦)ファンを増やし、自然と野球をしてみたいなぁと思わせるように持っていく。
これもありです。
そういう意味で、もっと球場に女性ファンをと球団に直訴し、
(ピンク色などの)女性用グッズを充実させた星野前監督は、すばらしい発想の持ち主です。


長々となりましたが、最後に。
(別に踊ってはいけないと言ってる訳ではないですよ。念のため)
人口減少に歯止めをかけるのは難しいでしょう。
そうなるとスポーツに限らずあらゆる業界等は、
いかにその業界等に適した優秀な人材をいかに確保するのかが、重要なポイントとなってきます。
その努力をしていない、あるいは努力できないものは自然淘汰されていくでしょう。
今以上に努力して、はじめて現状のレベルが維持できるかという状態なのに、
今の状態にアグラをかいている限り野球界にも未来はないかもしれません。
目先の問題の解決も重要ですが、25年後、50年後の将来像を描いて
野球界も発展して欲しいと思います。
かなり極端な意見かもしれませんが、今日は、
私なりの危機からの打開策(女性への門戸開放)を提案致しました。


以上

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