”影を歩く” 小池昌代著 方丈社
筆者の作品は久々。
自分では踏み殺せない“影を歩く”
13篇のエッセイに4篇の詩が載った作品。
歳月を重ねうるちに傷の痛みも和らぎ自分自身の一部となっていく。
傷は宝という言葉が好きだ。〈傷とレモン〉、
枯木のようにやせ細り、ひざに痛みのコブをつくって死んだ父の〈塩をまきに〉
一人出かけた徳島の旅先のフェリーから転落した夫の死亡の知らせに
“死にたくて自ら死んだのだ”と直観する〈水鏡〉など。
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