中田翔という名のロマン。

  • Miya
    2007年09月28日 06:22 visibility542

世間の風というものは文字通り「風」といっしょだ。

一過性で過ぎ去るものであり、粘着質な記憶力を持つことはない。

人の噂も嫌な話もしばらく経てば消えてうせる。

しかし、ロマンというものは人々の心にいつまでも残り生き続けるものだ。

 

今年は西武、横浜の裏金問題に端を発し、高校球児の特待生制度にも影響を及ぼした一大騒動があった。球界を激震させ、人々の心には暗い影を落とす。

誰もが「このままプロ野球はどうなっていくのだろう」と心を痛め、不安を持った。

 

しかし、アマチュア球界にはスターがいた。

大阪桐蔭高校の中田翔である。




2005年夏の甲子園で颯爽とデビューした。

奇しくも当時の大阪桐蔭高は辻内崇伸(現巨人)・平田良介(現中日)という投打に超高校級の選手を擁しており、その試合は俄然注目を集めている。その中で二人のお株を奪ったのが1年生の中田だ。

リリーフしては150キロの剛速球を投げ、打っては本塁打を放つ度肝を抜くような活躍を見せる。

この夏は甲子園出場が叶わなかったが、現西武の大島裕行(埼玉栄)が持つ高校通算本塁打86本という記録を更新してファンを沸かせた。


間違いなく野球界に出現した久々のスーパースターである。

彼がいなければ今年の高校野球の話題は一層淋しいものになっただろう。

どれだけ野球界の救いになったかわからない。

 

彼の打撃技術については絶賛する者もいれば欠陥を指摘する者もいる。

たとえば高校記録を破られた大島裕行が現在西武で今だにレギュラーの座を獲得できず伸び悩んでいることから見ても、高校時代の記録をプロに持っていけるわけでないことはわかる。




しかし、中田翔といえばもはや数々の物語をファンの胸に刻んできた野球人なのだ。

そしてこれからもどんなドラマを見せてくれるのか、ファンに期待をさせてくれる数少ない男である。

保証も手形もないが、未来は限りない可能性に満ちている。

それがロマンというものだ。 

 

10月3日は高校生ドラフトがある。

巨人よ・・・指名してね!お願いだから!!!

ロマンに賭けてちょーよっ!

sell中田翔

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