交流戦初戦での巨人のスタメンを見ての感想(5/18,222,134,野球2,総合4)

昨日の楽天戦でのスタメンは以下の通りでした.

1(センター)紺田,2(二塁)藤村,3(遊撃)坂本,4(DH)ラミレス,5(捕手)阿部,6(右翼)長野,7(左翼)矢野,8(1塁)田中大,9(三塁)円谷

「知らない選手ばっかりだ」という方もおられると思いますが,若手選手好きの私にとってはうれしくなる布陣です.加えて昨日はこのメンツで勝った訳ですからニコニコ(ニヤニヤ)しています.欲をいえば,紺田が橋本に,円谷が大田か中井になればよけいにうれしいですがそれは贅沢というものでしょう.

紺田とラミレスを除く7人の野手が「生え抜き」です.長野・阿部は大卒または社会人卒のドラ1(または自由枠)で,ルーキー時代から1軍を半ば約束されていましたが,他の5人は,2軍で汗を流して1軍に昇格してきたメンツで,ファンとしては選手としての成長の過程を共有できる訳でこの喜びは格別なものがあります.

巨人の清武代表は,この手のファンが「固定ファン」であるとして,この「固定ファン」を増やすために2軍の充実(育成選手制度の創設→第2の2軍チーム作り,試合数の増加,練習設備の拡充)を図ってきました.固定ファン増加による安定な収益の確保と戦力の充実の「二兎を追う」壮大な実験です.この実験がうまくいくかどうかはまだわかりませんが,成果の一部が昨日のスタメンと結果に表れたように思います.

 もちろん,谷・脇谷の不調,小笠原・亀井のケガがなければ,藤村・矢野・田中大・円谷のスタメンはありませんでした.しかし成績だけをみれば,先の4人は打率が2割(あるいは1割)にも満たない成績が続いていて,後の4人と入れ替えるという選択肢は前からあったのです.この4人がいたために他の選手が原監督には見えていなかったともいえます.

 1軍監督は,どうしても目先の勝敗に追われます.特に上記の4名は2009年のセリーグ・日本シリーズ優勝の立役者ですから,その成功体験に原監督が引きずられたのも理解できます.しかし,そのために,清武さんの長期的なビジョンと原監督の短期的なビジョンとの乖離が最近は目立っていたことも事実だと思います.

 上記4人の不調やケガによって,2009年の成功体験を原監督が払拭できたとすれば,まさに「ケガの功名」で,清武代表との二人三脚をによる「強くて人気のある」巨人の再構築への展望が開けます.今シーズン終了後,昨日の試合がその転換点となったといえるようになることを願っています.

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