甲子園のクローン球場? (しまなみ球場)

  • Mr.black
    2012年03月21日 11:34 visibility6551

先日オープン戦を観戦したのは広島県尾道市の「しまなみ球場」でした。

正式名称は「県立びんご運動公園野球場」ですが、通常は愛称の「しまなみ」で呼ばれます。

 


ところで「しまなみ」という名称から海のそばにあると思いがちですが、実際には尾道市の北側、かなり山手の方に位置します。

交通アクセスは新幹線「新尾道駅」、またはJR在来線「尾道駅」から中国バス利用になります。

 


新尾道駅からは歩けない距離ではありませんが、かなり急な上り坂なので行きはバスを利用し、歩くのは帰路だけにした方がいいと思いました。

 


この球場が建設されたのは2002年ということ。ちょうど今年で丸10年。ですのできれいな球場でした。

設備も新しく、照明は6基あり照度は十分。スコアボードは磁気反転式です。

 


ご覧のように内野はクレー、外野が天然芝。

両翼は96m、センター120m、収容は資料により若干異なりますが15,000~17,000人辺りということです。

座席はバックネット裏が背もたれありの一人掛け。1・3塁側は長イスで一部分が芝生席の混在型。

 


珍しいのは外野スタンド。前面が芝生席、後ろ側が背もたれありの一人掛けという変わったスタイルです。同じ料金であるならばイスの方がいいですね。後ろのテントは臨時の売店。


この日はNPBの試合だったので場外と場内に飲食店が出されましたが、それ以外の試合ではどうなのか不明です。山手の公園内にある球場なので周囲にはお店は何もありません。

NPB以外の試合に行かれる際には飲食物持参の方が無難でしょう。

 


内野のフェンスはやや高め。前列よりも後ろ側の方が視界良好です。

 


この日はデーゲームでしたが、雨が時々降り、試合終盤は暗くなったので照明が点灯されました。点灯の様子が見られてお得感がありました。(笑)

 


この球場にはひとつ大きな特徴があります。それはグランドの形状です。ここのグランドは甲子園球場と全く同じに作ってあるのです。

(ただし2002年当時の甲子園の寸法に合わせてあるので、その後甲子園がリニューアルしたことにより若干の差が生じています。)


上の写真でポール際からセンターに向けてフェンスがえぐったように深くなっていることで甲子園に似せてあるというのがお分かりになると思います。この為、HRは出にくい球場だと思われます。

現にこの日の試合では中日・ブランコ選手のHR1本のみ。その他は大きな当たりが全てフェンス手前止まりでした。他の球場だったらスタンドインというものが2~3本ありました。


なぜわざわざ甲子園のグランドと同じ寸法にしたかというと、その当時高校野球で広島代表校が甲子園でいまひとつ勝ち上がれないことが続いていたからとも言われています。

つまりは甲子園対策・県野球部の強化策の一環として作られた球場というわけです。グランドの広さを合わせてあるということで一部では「甲子園のクローン球場」と呼ばれることもあるようです。


この場所を訪れて通算訪問球場が94箇所になりました。目標まであと6箇所。難しいですが今期中の達成を目指してスタートを切りました。

 

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