広島最古の商業高校 (尾道商業)
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Mr.black
2012年03月22日 11:12 visibility5083
広島県尾道市。大林宣彦監督の映画で有名な風情のある土地ですね。
今回自身二度目の訪問でした。取り立てて「これがある」という場所ではないのですが、心の琴線に触れる何かがある町です。
JR尾道駅からバスに乗車して西に10分ほど移動したところに「県立尾道商業」があります。
尾道商業は設立されたのが1888年(明治21年)。何と123年もの歴史を持つ広島県最古の商業学校だということです。ちなみに高校野球で有名な古豪・広島商業はそれに遅れること11年。1899年(明治32年)創立ということです。
通常は尾商(おのしょう)と呼ばれる伝統校。
よく世間では「春の広陵、夏の広商」と言われますが、この尾商も「春の尾商」と呼ばれており、センバツで2度の準優勝があります。
1964年(昭和39年)の第36回センバツでは決勝であの「ジャンボ尾崎」擁する徳島海南に敗れて準優勝。
その4年後の1968年(昭和43年)の第40回大会では埼玉の大宮工業に敗れて再び準優勝。この大宮工業との決勝時の様子は当時まだ小さな子供だったのですが漠然と覚えています。
尾商の試合で最も記憶に残っているのは1982年(昭和57年)の第54回大会。
この時は初戦で大会屈指の投手と言われた平沼(のち中日・ロッテなど)を擁する千葉商大附属と対戦。
バットをコンパクトに持ち、そして鋭くミートする打撃に徹して平沼投手の速球を弾き返し、さらに足も絡めて攻略。見事に初戦を突破しました。速球投手攻略のお手本のような攻めに「さすが広島代表」と思わずうなるほどの巧者ぶりでした。
個人的には広島の高校の中で最も好きな学校でもあります。その伝統校尾商も1986年の第58回センバツを最後に甲子園から遠ざかっています。いつか復活してほしいと願っている学校です。
これは校章。折り鶴をモチーフにしてあるそうです。その由来は以前甲子園に出た時に解説があったのですが忘れてしまいました。(汗)
この校章は帽子とヘルメットのマークとして使用されています。
ユニフォームはアイボリーで胸マークは「ONOSHO」。
帽子やアンダーシャツなどは濃紺。極めてシンプルなデザインです。
尾商の校歌は有名なサトウ・ハチロー氏が作詞しています。それを記念する石碑が上の写真。
歌詞はちょっと面白いものです。
出だしが
友あり 道あり 誓いあり・・・・・
最後が
・・・・・まなびやありて ああ われらあり
です。
全ての行の末尾が「あり」で統一してあるのです。初めて聞いた時は珍しい歌詞だなと思いました。
グランドは他部と兼用ながら比較的広く、練習環境はまずまずの様子。
学校のすぐ南側は海。尾道と海とは切っても切れない関係ですね。
ところでこの船は海上保安庁の船です。近くには造船所もあり、保安庁を置くには便利なのでしょう。
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- 事務局に通報しました。
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