二人の偉大な先人が見守る野球場 (明大 内海・島岡BP)

  • Mr.black
    2016年07月15日 11:24 visibility3200

今回東京で観戦した球場は2箇所。まずは明大球場からレポートします。



正式名は「明治大学 内海・島岡ボールパーク」です。

明大の野球場は過去何度か移転していますが、現在地に新球場が造られたのは2006年の秋。今秋で丸10年になります。

(なお、BBM社の「野球場物語2011」の記載では「老朽化で建て直された」となっていますが、「調布にあった旧・明大島岡球場から本拠地を府中に移転し、球場が新設された」というのが正しいです。同書には時々誤りがあるので注意が必要。)



↑ 元々ここには三井物産のグランドがあったそうです。その名残りでしょう。1塁側後方に旗の掲揚台がありました。おそらく現在は使っていないと思われます。




しかしながら大学が所有する球場としては日本屈指のレベルです。

両翼100m、センター125m。内野クレー、外野人工芝。ただ、10年も経過している為に人工芝が少々色あせて青緑に変色しています。(以前の写真だともっと鮮やかなグリーンでした。)

ライト後方に見えているのは合宿所と室内練習場(室内投球練習場併設)です。グランドに照明はありませんが、夜はこの室内で練習するのでしょう。



スタンドはバックネット裏にしかありません。ただし、大きな屋根があるところが素晴らしい。これで日除けが出来て非常にありがたかったです。この日はかなりの高温でしたので。

なお、写っていませんがトイレは写真の右側にあります。つまり観戦中に行こうとすれば一旦スタンドの外に出ないといけません。



座席は全て背もたれ付きの個別席。ちゃんと数えていませんが、220席ほどあるそうです。

1・3塁側にスタンドが無い関係で応援団や父母会もこのバックネット裏スタンドに陣取ります。なので座席を確保する為には場合によっては早めに球場へ行く必要があります。

そして近隣に住宅がある為、ここでの鳴り物応援は禁止されていました。



1塁側はこんな感じ。立ち見しか出来ません。



ライト側は芝生席ですが、ほぼ平坦。前に人が来たら視界が悪くなります。



3塁側からレフト側は芝生の土手状態。

バックネット裏スタンド以外で見る場合はレフト側が広々していて眺めが良いです。レフトにはほんの少しですが木製のベンチがありました。(ただし夏は暑いっす。汗)



凄いなと思ったのはブルペン。1塁側は5人同時に投げられます。



3塁側でも3人練習出来ます。



スコアボードは得点表示のみですが、電光式。

ただしこの日は故障していて得点表示が4回以降から出来なくなり、やむなく係員がスコアボード下にパネルを人力で置いていました。



これがそのアップ。珍しい場面に遭遇しました。

係り員に尋ねたら「落雷で故障しました」とのこと。暑い中ご苦労様でした。

個人的には貴重な光景に巡り合えて感謝ですが。(汗)




すぐ隣には第2グランドがあります。こちらの外野は天然芝。(上の2枚がその写真。)

明治の高等部や中等部が使っているようです。この日は中学生部員らしき姿が。



この球場の一番の特徴はレフト後方にある2体の胸像。

球場名の由来にもなっている明治大学野球部の偉大な先人御二方の像です。



こちらは明治大学野球部創設者で初代部長でもある「内海弘蔵」氏。

台座の裏側には「和」の一文字があります。



こちらは「御大」と呼ばれた明治大学野球部伝説の監督「島岡吉郎」氏。

台座の裏側には「誠」と「人間力」の文字があります。



内海氏の像は合宿所と室内練習場の方向を向いています。



島岡監督の像はグランドを見守るように設置されています。



この周辺は日本庭園を意識した作りになっています。

野球場でこんな風景に出会える場所は他には無いと思います。



偉大な先人が見守る野球場。

「ここでは観戦者としても恥ずかしい行動は出来ない」、そんな気持ちになりました。



最後に交通アクセスを。

京王「東府中駅」から北東に徒歩20分程度です。

炎天下でそんなに歩くのはキツイという方は駅北口からバスが出ています。「武蔵小金井駅南口行き」に乗車。(以前は「武蔵小金井駅北口行き」だったのが「南口」に行先が変わっていますのでご注意を。また、小型のコミュニティバスが同じ停留所から出ますが、そちらは球場方面には行きませんので合わせてご注意を。)

「若松町四丁目」で下車。乗車時間は5~6分程度。バス賃は180円でした。(訪問時のデータです。)

この停留所のそばに「明大グランド西」交差点があり、それを東側に数分歩くと敷地への入り口が見えてきます。



↑ こちらは「明大グランド前」の標識。敷地への進入路を探すにはこれを目印にしてください。



入場ゲート前でチケット購入。このチケット小屋はおそらく臨時のボックスでしょう。

以前、多摩一本杉球場でも全く同じチケット小屋があったので、東京都高野連所有のチケットボックスなのかもしれません。

ゲートを通ると白いテントの後方に球場が見えてきます。

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