東海大相模 大量得点差の辛勝

 


少しずつ着実に広がっていく東海大相模のリード。


 


一二三の落ち着いたピッチング。


 


だが、いつか大量得点を取られ、逆転されて負けてしまうのではないか。


 


常にそんな風に感じさせられる試合だった。


 


 


 


一二三はサイドスローから140km/h台中盤のストレートで押していた。


 


力みなく投げていると言われながら、先頭打者を出塁させることも多かった。


 


一二三の調子は良いが、いつの次のアウトが取れるだろうと、冷や冷やしながら見ていた。


 


(終盤に差し掛かるころまではラジオで聞いていたのだが。)


 


そう感じさせるほど、九州学院は打線に力があった。


 


打率など数字に表れる物だけでなく、不思議な力を感じた。


 


東海大相模を応援する側からすると、得体のしれない不気味さである。


 


九州学院は次々に選手を替え、出てきた選手が結果を出す。


 


選手層の厚さであり、相手からすればものすごい脅威である。


 


 


 


得点を6-0として、完封が見えてきた8回裏だった。


 


ノーアウトから、次々にヒットのランナーが出る。


 


この回3点を返された。


 


逆転負けの恐怖は現実的になった。


 


私は思った。


 


どうしよう。


 


 


 


だが9回表、東海大相模は追加点を入れた。


 


1点入るごとに興奮した。


 


逆転されるかもしれないと思っているからだった。


 


この回4点を入れた。


 


 


 


9回の裏、先頭打者は抑えたが、ずっとヒットゾーンに打球が飛ばないよう願いながら見た。


 


一人でもランナーが出れば、いつ九州学院打線が目覚めるか分からない。


 


1つアウトを取るごとに安心する。


 


最後の打者からアウトを取った瞬間、思った。


 


「やっと終わった」


 


喜びを爆発させそうになった。


 


 


 


東海大相模は終始リードしていた。


 


だが、そんなことは感じられない、見ていて緊張する良い試合だった。


 


それだけ、九州学院の選手は粘りがあって、精神的にも強かったのだろう。


 


 


 


この試合、一二三のすごさ、東海大相模打線の強力さを感じた。


 


東海大相模は出来れば、優勝して欲しい。




でも、まずは明日の準決勝で成田高校に勝つことを願いたい。

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