県南の雄(本荘高校)
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篠山鳳明
2024年06月13日 09:58 visibility146
第57回全国高校野球選手権大会の秋田大会直前、
我々は本番に備えて調整練習をしていた。
「おい!、外野手の生け垣の所に誰かいるぞ!」と監督が叫んだ
見ると、大人二人でカメラと双眼鏡を持ちこちらの練習を伺っている。
そう、偵察部隊だ。
昔は良くあったようだ。
我々十和田高校は二回戦県南の強豪の本荘高校との試合が決まっていた。
本荘高校は松本、作左部、我が校は畠山、秋本と投手力は互角で、
打力もほぼ一緒、いわゆる実力的にどちらが勝ってもおかしくないのだ。
「ほー、本荘は偵察入れてきたか?、よし練習一時中止」。
そのうち偵察部隊はいなくなった。
本番は本荘高校を4対3で振り切って勝利した。
本荘高校は
秋田県内で4番目に設立された旧制本荘中学校を前身とする公立高等学校。
普通科が設置され、理系進学向けに数理探究クラスがある。
進学重視型単位制および三学期制を採用している。 「右文尚武」(文武両道と同じ意味)が校是で、部活動ではインターハイ常連の端艇部をはじめ、硬式野球部・柔道部・弓道部などで全国大会に出場経験がある。
応援の際には男子生徒が肩を組んでから、上半身を前後に反らせるのが特徴的である。
現在の校舎は三代目で、屋根は瓦である。 校舎までには500メートルほどの急な坂があり、多くの運動部が走り込みを行う。
また、この坂は道に沿って桜が植樹されていることから「桜坂」と呼ばれている。
そんな本荘高校が甲子園に初出場したのが、第49回全国高校野球選手権大会である。
初戦倉敷工業に0-4で完敗するもここから、本荘高校の甲子園での戦いがスタートするのである。
やはり、本荘高校といえば甲子園での活躍と言うよりは
工藤幹夫投手の名前を出せばピンと来る方が多いのではないだろうか?
あの日本ハムで、日本シリーズで大活躍したサイドハンドの投手である。
かれも若くして病気で亡くなってしまった。
本荘高校。
甲子園には暫くご無沙汰しているが、また見たい高校の一つです。
復活を願ってやまない。
- 事務局に通報しました。
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