雨の中のシーソーゲーム
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tsurubon
2010年10月25日 01:11 visibility347
アークバリアベースボールパーク志度 観衆1,335人 3時間6分
2010年日本独立リーグチャンピオンシップ第2戦
香川オリーブガイナーズ(IL)5x-4 石川ミリオンスターズ(BC)
石川 000|102|010|0 R4 H8 E0
香川 000|301|000|1x R5x H8 E1
(延長10回)
石川 山下、佐藤、●南−深澤
香川 高尾、西村、酒井、○伊藤−西森
今年の独立リーググラチャンは、
四国・九州IL総合優勝の香川オリーブガイナーズと
BCリーグ総合優勝の石川ミリオンスターズの対戦。
5戦制で、どちらかのチームが3勝した時点でしゅーりょー!となります。
で、昨日の第1戦は香川の勝ち。
ILステージは本当は高松のレクザムスタジアムでやりたかったとこなんでしょうけど、ちょうど今年の秋季高校野球の四国大会がレクザムスタジアムでの開催。
時期もかぶってしまい、予約がとれなかったんでしょうね(´・ω・`)
時々IL公式戦がある志度で開催されました。
参考:スタジアムレビュー・アークバリアベースボールパーク志度
あと、石川のユニフォームが徳島に見える件はどうでもいいですねw
序盤は両先発ともいい滑り出しで、3回までともに0点。
(香川先発・高尾、石川先発・山下)
まず4回に動きがあります。
4回表、石川は1死後3番本間がチーム初ヒットとなる右前安打で出塁(その後盗塁)。4番深澤がファウルフライに倒れて2死二塁、5番木村の打席中に捕逸で走者三塁となったあと木村の右前適時打で1点先制します。
しかしその裏、香川は1死後2番笠井が四球で出塁すると、3番甲斐に対する2球目が暴投となり笠井は一気に三塁まで進塁。ここから3番甲斐右前安打、4番中村がレフトライン際への二塁打、5番国本中前安打(センター守備位置深すぎた気が…)のクリーンアップトリオの3連続適時打で3対1と逆転します。
なんか、この辺から雨が降ってきて、
結局試合終了まで雨の中試合をすることに…
5回は両軍無得点でしたが、6回に再び試合が動きます。
6回表、石川の先頭9番座親(読み方は、まんま「ザオヤ」)がヒットで出塁。1番戸田が犠打を決め1死二塁。2番楠本倒れて2死二塁となりましたが、3番本間はサード前にボテボテの当たりでしたがこれが内野安打となり2死二・三塁。そして4番深澤の左前適時打(ここで香川の投手、高尾→西村)、5番代打に入った笹沢の中前適時打で2点を奪い、石川が3対3の同点とします。
その裏、香川先頭3番中村のグランドチャンピオンシップ3本目の本塁打で4対3と、再び香川がリードを奪います。
7回はそれぞれ投手交代がありましたが、両軍無得点。
(香川・西村→酒井、石川・山下→佐藤)
雨足はどんどん強くなります。
いつ中断・コールドになってもおかしくないぐらい。
8回表。石川の先頭1番戸田の当たりは平凡な二ゴロに見えましたが、香川のセカンド智勝がこれをはじいてしまいます。2番楠本はヒッティングでしたが打球はバントのように捕手の前に転がり、捕ゴロですが走者二塁に進塁。無死二塁で3番本間のセカンドへの深いゴロが内野安打となり、香川の守備の隙を突いた走者戸田が一気にホームを踏み、4対4の同点!
この回から香川の投手は伊藤に交代していました。8回は全部打ち取ったような当たりだっただけに、エラーとその後の野手のミスが悔やまれます。
8回裏、香川は1死満塁と攻め立てましたが無得点。
このあたりから、香川にとってはちょっとイヤな空気になってきました。
(この回の途中から、石川の投手佐藤→南)
9回は両軍無得点で、試合は延長戦に突入します。
っつうか、この雨じゃムリだろぉぉぉ?
ってぐらい本降りでした。
しかも、志度球場は雨が降っても観客の避難場所がない!!!!!
この雨を嫌ってか、試合途中で帰る観客も多かったです…。
ILは、普段延長戦はしません。
しかし、グランドチャンピオンシップは延長戦ありです。
ただし、志度球場の照明の照度が硬式野球ナイターには不足しているし、天気も悪いので、日没or降雨で同点のまま終了の可能性もあります。
なんだか辺りもちょっと暗くなってきたし、雨もザーザー降ってるし、さすがにこれ以上ムリだろうと思った10回。
10回表、石川は1死から1番戸田が中前安打。2番楠本は中飛に倒れますが、3番はここまで3安打の本間。香川バッテリーは本間を警戒して敬遠気味の四球で歩かせます。2死一・二塁で4番深澤の当たりはセンター前に抜けるか!!!!!と思われたんですが、
セカンド智勝が横っ飛びでキャッチするファインプレー!
そのままボールを二塁カバーに入っていたショート甲斐にトスして3アウトチェンジ。
智勝はこれで8回のエラーは帳消しってのもあるんですが、
それ以上に香川に流れがきたきたきた〜ぁって感じのプレーでした。
そして10回表の先頭は3番甲斐。
今年高卒で香川に入団した19歳。168cmと小柄でパワーはないけど、粘り強さとシュアなバッティングでレギュラーをモノにしました。
その甲斐が1ストライク後の2球目をライトスタンドへ
サヨナラホームラン!!!!!
雨に濡れて、寒くて、
選手も、そして観客も、みんな限界だったと思います。
そんな試合にピリオドを打つ、ホームラン。
甲斐選手のIL初ホームランは、ものすごく劇的な一発でした。
雨さえ降らなかったら、もっと集中して試合が見れたんだろうし、展開も違ってたかもしれないけど、
雨でもドキドキワクワクの好ゲームをした両チームは素晴らしいですし、
雨だからこそ、最後の甲斐のホームランがより劇的になったんじゃないかと思います。
天気は大変だったけど、入場料はもぅ全っっっ然惜しくないいい試合でした!
これで香川はグラチャン2勝目で、優勝に王手をかけました。
次の試合は来週10/30(土)、BCステージの会場は石川県立野球場です。
昨年のグラチャンを見たときも思ったことですが、ILもBCも実力差ってないと思うんですよ。ここまできたら、采配の差とか、運の差とかいうところだと思うんですよね。
香川がこのまま決めるのか、石川がBCの意地を見せるのか、非常に楽しみです。
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- 事務局に通報しました。
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