復活した強豪(明治神宮大会 関西第一代表決定戦)

  • Mr.black
    2013年11月06日 12:34 visibility721

大阪市・南港中央球場で行われた明治神宮野球大会関西代表決定戦。

その第一代表を決める決勝戦は「大阪商大ー大阪体大戦」でした。

 

 

1塁側:大阪商業大。(以下、商大と略)

関西六大学の優勝校です。

 

 

↑ なお、通常は上記写真のように「大商大」と略されます。

 

旧・関西六大学時代、下部リーグから入れ替え戦を制して昇格。その後、降格と昇格を何度か繰り返しながらも強豪ひしめく関六で4回優勝。

再編された新・関西六大学(固定制)でも6回優勝歴がある強豪でした。

しかし平成になって数年後徐々に衰退し始め、近年は下位に沈むことが多くなっていました。

 

私が大学野球を見始めた昭和50年代には強かった商大。その輝きがもう戻らないのだろうか?と気にしていました。

しかし長い雌伏の時を越えてこの秋、21年ぶりのリーグ優勝。(通算11回目の優勝)

個人的に嬉しい復活でした。

 

 

商大のユニフォームはアイボリーに濃紺とオレンジ基調。

胸には二段で「SHODAI OSAKA」とマークが入っています。

 

旧・関西六大学リーグが分裂・再編する時、関関同立から締め出された大阪商大。

同じ目に遭わされた京都産大とともに応援しています。(ちょっとダークな話なのでこれまで。)

 

 

3塁側:大阪体育大。(以下、体大)

阪神リーグの優勝校。

 

かつて関西では関西学生連盟と関西六大学が強かったです。

しかし近年、阪神リーグと京滋(けいじ)リーグが急速に力をつけてきました。そしてここ何年もの間は阪神・京滋が関西学生・関六に勝つということがしょっちゅう起こり、リーグ間の力の差は縮まっています。

 

今回の代表決定戦でも阪神リーグが「スーパーシード権」を取得。(これについては後日説明するつもりです。)

これをみても両者の力の差が拮抗している(あるいは逆転している)ことがわかります。

 

 

 

体大のユニフォームは非常にシンプル。大学野球界では珍しいです。

白無地ユニに黒基調。胸には「TAIDAI」と入っています。帽子は「OTD」。

 

 

両校ともチャンスは何度か掴むものの、ここ一番というところで投手・野手が守り切り接戦となりました。

これに勝てば神宮に行けるわけですから両チームの選手の気合は相当なもの。普段のリーグ戦とは異なる緊張感の中での好ゲームとなりました。

 

先制したのは体大。3回表にタイムリーが出て1点取得。

 

 

しかし商大が6回裏内野ゴロの間にランナーが生還。1-1に追いつきました。

時々冷たい雨が降る中での息詰まる熱戦となります。

 

 

決着は9回裏。

商大は1死2塁のチャンスでセンター前ヒット。バックホームのタイミングはアウトでしたが、ランナーがタッチをかわしてホームイン。

商大の見事なサヨナラ勝ちでした。(スコアは2×ー1)

 

 

 

 

 

ちょっとピンボケになってしまいましたが、サヨナラに湧く商大。

見事な復活優勝。これで31年ぶりの神宮大会進出です。

 

 

 

 

歓喜の胴上げ。おめでとうございます。

関西第一代表として神宮で頑張ってください。

 

 

一方、サヨナラ負けで呆然とする体大ナイン。

悔いが残るのは8回表のチャンスを逃したことです。1死2・3塁の絶好のチャンスで0点。そこで得点出来ていれば、というところでしたが。

 

そしてこの翌日に行われた第二代表決定戦(敗者復活戦)ですが、何と体大は関学にも敗れてしまいました。

スーパーシード権を得ながらまさかの2連敗で神宮出場を逃してしまったのです。

 

ここ4年間連続で神宮へ進んでいた阪神リーグの敗退。まさかという結末でした。

捲土重来、来年の巻き返しを祈っています。

 

 

第二代表になった関西学院。おめでとうございます。

関西学生連盟と関西六大学が神宮へ揃い踏みするのは2校出場するようになってから初めてのことです。(最初の記述で誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。)

 

両校の健闘を祈っています。

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