スーパーシード制(明治神宮大会関西代表の決め方説明)
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Mr.black
2013年11月07日 12:19 visibility5477
前回・前々回でレポートした明治神宮野球大会の関西代表決定戦。
この運営についてちょっと補足説明を。
関西には大学リーグは5つあります。
奇数なので代表決定戦は変則的な方法になっています。
まず1回戦は4校で行われます。今回の対戦カードは
京都学園(京滋代表)ー大阪商大(関西六大学代表)
関西学院(関西学生代表)ー奈良産大(近畿代表)
でした。
この1回戦で勝った大阪商大と関西学院は準決勝へ。
負けた京都学園と奈良産大は敗者復活戦(第二代表戦)へ。
そして準決勝で勝った大阪商大は決勝へ。
準決勝で敗れた関西学院と敗者復活の1回戦で勝った奈良産大とが第二代表戦の準決勝へ。
(奈良産大に敗れた京都学園はここで脱落。つまり2敗すると脱落するのです。)
そして上の写真は第二代表戦の準決勝。奈良産大(1塁側)ー関西学院戦(3塁側)。
結果は関西学院の勝ちで第二代表戦の決勝へ進出。
(逆に敗れた奈良産大は2敗になり、ここで脱落。)
そして第一代表決定戦は大阪商大ー大阪体大戦(阪神代表)。
ここで5校目の大阪体大がようやく登場。商大や関西学院が神宮へ行く為には合計3勝しないといけないのに体大はたった1勝でよいわけです。
これが「スーパーシード」なのですが、ではどうやって決めているのでしょうか?
実は私も今年になるまで知らなくてずっと疑問に思っていました。
最近ようやく運営方法を知ったのですが、それは下記のようなものでした。
関西では春のリーグ戦が終わった後、それぞれのリーグが選抜チームを結成し、「5リーグ対抗オールスター戦」を行っています。
これで優勝したリーグに神宮大会代表決定戦の「スーパーシード権」が与えられるのです。今年は阪神リーグが優勝したので同リーグ代表の大阪体大にスーパーシード権があるわけですね。
おそらくは「5リーグ対抗オールスター戦」を単なるイベント試合ではなく、ガチンコ勝負にする為にこういうシステムにしたのだと思います。秋に大きなシード権を得られるわけですから一生懸命戦うでしょうからね。
スーパーシードだと代表決定戦で1勝すればいいわけで、仮に最初の試合に敗れても第二代表戦で1勝すれば神宮へ行けるという大きなメリットがあります。
しかし今年はスーパーシード権を得た大阪体大が2連敗を喫して神宮行きが消滅してしまいました。1回戦から勝ち上がった大阪商大の勢いと執念がまさったわけですね。
シード権取得が必ず有利に働くとは限らない実例となりました。
↑ 優勝して胴上げする大阪商大。31年ぶり3回目の神宮大会出場です。
(第二代表になった関西学院は何と初出場。)
参考までに高校野球の場合、大阪大会はノーシードですが、東京大会はたしか3回戦が初戦になるシード制ですね。これも必ずシード校が有利になるとは限らないでしょう。
勝負のあやは面白いと思います。
これは代表決定戦のチケットの裏側。少々ややこしい制度なので観客にわかりやすいように変則トーナメントの山組が書かれています。
左が第一代表戦の山組。右が第二代表戦(敗者復活戦)の山組。これで見ると右端の「スーパーシード」が有利であることがわかりますね。
ちなみに入場料は大人1,000円でした。
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