ナダル、散る

  • マル
    2010年10月03日 01:01 visibility232

タイ・オープンでナダルが負けました。

***
相手は、前日グルビスを破ったガルシアロペスです。

勝因は、前日と同様、バックハンドの強打でした。

片手バックハンドから繰り出される高速ショットで、
 コントロールも冴えに冴えていました。
ナダルが棒立ちになることも、何度もありました。

また、ナダルのやや苦手とするバックハンドを、
 執拗に狙い続けたのも大きいと思います。

***
前日からの観戦で、少し気になったことがあります。
それは、
 「速いコートでは、低い打点からの強打ができる選手が有利なのではないか」
 ということです。

これは、コートが速いとボールが低いまま来るため、
 低い打点からも攻めるスキルがない限り、後手後手に回ってしまう
 と考えられるからです。

現に、
 ナダルはガルシアロペスの低い弾道のショットをしのごうと、ムーンボールを多用しましたが、
 相手の高い打点からの強打を誘発するだけでした。
ナダルとしては、もうちょっと攻めのバリエーションが必要だったと思います。

***
そうすると、有明のコートはかなり速い部類ですから、
 ナダルはムーンボール以外のショットで攻める方法をとらなければなりません。

ホント、速いコートは難しいと思います。

タイ・オープン決勝は、
 ガルシアロペスとニエミエンという、
 「渋い」カードになってしまいました。

数年前のジャパンオープンを彷彿とさせられます(^^;


…いえ、別に残念なカードとか言っているわけではありませんよ?
ただ、シード勢にナダル、ベルダスコ、デルポトロにグルビス、メルツァーにデバッガーと、
 ビッグネームが並んでいるにもかかわらず、
 ノーシード同士の対戦というのは、ちょっと華がないかな、という気がします。

もっとも、今回は例外中の例外で、
 単にガルシアロペスが好調だっただけ、
 もしくは、ここからガルシアロペスの時代が始まる、
 ということもありうるかもしれません。
それならば、「有明でナダルが早期敗退」という私の懸念は杞憂に終わることとなるでしょう。

必ずしもビッグネームが優勝する必要はないのですが、
 大会の盛り上がり的にも、
 来年度の大会運営上も、
 ビッグネームの早期敗退は避けたいところです。


…杞憂であることを、切に願います(==;

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