ラケットとストリングスの相性(マリアージュ)
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マル
2010年10月20日 22:43 visibility8908
昨日のワインつながりで(?)、
ラケットとストリングスの相性(マリアージュ)についてです(^^;
***
今回、私がMGプレステージに張ったのは、
ポリの中でも最も柔らかいと言われている、
ポリスターの「エナジー」、1.25mmです。
「柔らかい」と言われる通り、
よくたわんで、ボールをホールドする感触が強く伝わってきました。
もっとも、ストロークでは、早く振れば振るほどスピンをかけなければならず
(当たり前と言えば当たり前なのですが、
「普通」のストリングスよりも、もっと回転をかけるようにしないと、
「飛び」がいいので大オーバーしてしまうのです…)、
いつもの打ち方とはちょっと違う打ち方をしていました。
頭の中にはガスケを思い描きながらプレーしていました(^^;;;
また、懸案事項の一つだったボレーも、
私の元の感触にかなり近いものを感じ、「良好」だったと思います。
ボレーミスでは、
「サービスライン辺りに居るにもかかわらず、
ドロップを打とうと無謀なことをした結果、ネットにかけた」
という恥ずかしい失敗と、
「身を引いてフォアボレーにしようとしたが、
思ったよりもバック側だった結果、当たりそこなってネットした」
という「お約束」以外、なかったと思います。
また、フォアの逆クロスに、
ボールの左下を撫でるようにしてタッチしたドロップボレーを決めるという、
私の中での「オサレ度」の高いショットも、
数年ぶりに決めることができました♪
***
今までは、「柔らかい」といわれつつも、
「飛ばず」「引っかからない」結果、「固い」といわれるブラストを張っていたので、
固いラケット +固いストリングス
でした。
その結果、
ボールをつぶすのにかなり苦労し、
スイングスピードが速い時はいいものの、
遅くなった途端にアウトを繰り返す、という状態でした。
また、ボレーでは、
ヒット前に余裕がある時には威力のあるパンチボレーが打てたのですが、
そうでない、とっさの場面では「当たりそこない」と変わらないようなボレーしか打てませんでした。
もっとも、「固いラケット」といっても、MGプレステージプロはちょっと特殊でして、
・重たく (ストリングス込みで355g)
・しかもスイングウェートも重く (ストリングス込みで320g)
・ラケットはしならない
・でも、インパクト時にラケット全体が「たわむ」感触がある (←マイクロジェル)
というものでした。
そうすると、このラケットにブラストを張ると、
「たわみ」の反発をブラストで相殺する
という状態であったと考えられます。
いわば、
暴れん坊のラケットに、鞘となるストリングスが張られていた
状態であったといえます。
とすれば、ラケットが暴れなければ、ただの飛ばない重たい道具になるわけでして…(==;
スイングスピードをいかに増すか、というのが、最重要課題でした。
***
一方、今回のエナジーでは、
固いラケット + 柔らかいストリングス
になったといえます。
(ただし、ラケットがたわむのは前述の通りです。)
おかげで、ラケットが「暴れない」状態でも、
そこそこ飛んでくれましたし、
ボレーもかなり楽でした。
もっとも、スイングスピードがあがってくると、
ラケットの「たわみ」にストリングスの「飛ばす」力が加わりますので、
どうしても回転系のスイングになりました。
これは、
「たわみ」の反発をエナジーが加速する
状態であったと考えられます。
いわば、
ラケットとストリングスとが、一緒に飛ばそうぜ!
と共同戦線をはっている状態であったといえます。
***
ラケットとストリングスの相性は、一概にどれが良くて、どれが悪いとはいえないと思います。
自分の目指すプレーを実現するのにどれくらいマッチしているのか、
それが「尺度」として、その相性の良しあしを決定すると思います。
その観点から言えば、
実はブラストの方が、自分のプレーには合っていたように思います。
特に、高い打点をフルスイングで叩きこむショットが、
今の組み合わせではスピン系になってしまい、
「決め球」にならないのが、非常に痛いです。
この組み合わせで使う時には、
ネットプレーをふんだんにいれないと、なかなかポイントをとれそうにありません。
ただし、ブラストとの組み合わせでは、
スイングスピードを何としても確保しなければならないので、
基本フルスイング、
ボレーは最後の決めとして、パンチボレーのみ
という、かなりシリアルシリアスなモデルだったと思います。
ケ○ッグを食べて、なんとか体力をつけないとかなりきついです(グーレイトォー)。
というか、試合で使える気がしませんでした…(−−;
おそらくは、ブラストほど固くなく、かつ飛びにくいストリングスを選べばよかったのでしょう。
(シグナムプロのポリプラズマとかでしょうか…)
次回は、その辺を目安に探してみることにします。
***
なお、あれだけ
「買っちゃったー、買っちゃったー!」
と年甲斐もなく柄にもなく騒いでいたユーテックプレステージですが、
テ ニ ス に 行 く ま で に 届 き ま せ ん で し た OTL
最寄りの配達所に午前6時についておきながら、
自宅への配送が午後6時半ってどういうことなの…(´・ω・)
私の住む区は縦に細長いので、時間がかかったのでしょうが、それにしても、遅すぎます。
ゆ○ぱっくめ…今度から期待しないようにしよう…
なお、ユーテックプレステージプロは、
今のMGプレステージのような「たわむ」感触はあまりないので、
張ってもらったポリスター「エナジー・ターボ」でうまいこといく予定です。
おまけ。
バボラのアエロプロドライブGTにブラスト、という組み合わせですが、
私は若干もったいないと思います。
特に、ブラストを60ポンド近く固く張ってしまうと、
GTの「飛び」が極端に抑えられてしまいますし、
ブラストは「引っかからない」ストリングスですので、スピンもちょっとかけづらく、
スピンもフラットもいただけない組み合わせになってしまうのではないかと思います。
もちろん、ブラストをたわませるくらい、スイングスピードが速い人なら大丈夫だと思います。
ブラストを緩く張ったならば、
GTの飛びをブラストがうまく抑えて、
ちょうどいい塩梅になるかもしれません。
でもこれもスイングスピードが速い人向けの組み合わせだと思います。
…と、まぁ、ここまで「勘」と「妄想」で色々と想像してみたのですが、結局は
「その人がその感触・その飛びを気に入るか」
の一点に集約されると思います。
ただ、その「気に入る」理由というか、
解釈なり理由づけなりが
「ラケットとストリングスの相性」
という切り口で出来れば面白いなぁと思っています。
なお私自身は、
・ボレーでやや弾いてくれつつ
・ストロークで飛びすぎない
という、矛盾したものを要求しているので、
いつまでたっても「理想」が現実化することがなさそうです(==;
ナチュラル以外の選択肢としては、
ポリとナイロンのハイブリッドが一番良かったです。
ただ、ハイブリッドだとナイロンが切れるんですよね…
ポリの固さに負けてしまうのだそうです。
ナイロンだけで張っているよりは長持ちしましたが、
・ナイロンが切れるかもしれない恐怖と、
・ポリが伸びていく恐怖、
この二つと戦い、かつ
・財布が空になるかもしれないという恐怖
(←ハイブリッドでは二本同時にラケットを張りに出す必要があったため張り代が嵩む)
があったので、最近はハイブリッドは避けています。
ハイブリッドも、ラケットとの相性があるのではないか、と
今ふと思いましたが、
「変数が3以上になるとカオスになる」ので、この辺で考えるのを止めます(^^;
ユーテックを打つのが楽しみでなりません。
週末晴れるといいのですが…
- 事務局に通報しました。
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