ジュリーーー!
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ttagawa
2006年04月20日 02:11 visibility72
この試合はなんと言ってもジュリのゴールに尽きるでしょ。
昨シーズン不動のレギュラーながら今シーズンメッシの台頭とラーションの活躍ですっかりベンチ要員になっていたジュリ。そのジュリがCL準決勝のミラン戦しかもアウェイゲームに先発して値千金のゴールを決めたのだから。あのゴール後の絶叫もこれまでの溜まっていたであろう想いが非常に強く伝わってきて感動的ですらあった。
以下は雑感。
選手層の差
試合は両チームとも事前情報どおりのスタメンだった。最もこれは両チームとも他に選択肢を持たなかったに過ぎないのだが(あるとすればスタムの代わりにカフー位か)、その内実は大きく異なっている。ミラン側で使えなかったのはインザーギ位のもので、つまりはほぼベストメンバー。しかしそれでも他に選択肢はないという状況。それに対しバルサはエジミウソン・マルケス・モッタこそ負傷から戻ってきたものの、怪我のシャビ・メッシ・ラーションと出場停止のデコの4人を欠いたことによるオプション切れだった。特に昨シーズン”代えの効かない"存在だったデコ・シャビを両方欠いてもアウェイでミランに勝てる陣容をを揃えられたこと、それは今シーズンのバルサが選手層を厚くするために進めてきたプロジェクトの賜物というべきだろう。もしミランがピルロとシードルフを欠いたとしたら一体どんな中盤が組まれるのだろうか。
注) 筆者はCLでしかミランの試合を見ていません。従って、上記は全て選手の名前とイメージによる評価です。もしかしたらミランのベンチに名前のあったフォーゲルという選手などは実際には素晴らしい選手なのかもしれません。。
マッチアップ
この試合では特定の選手同士の1対1のマッチアップが非常に多く見られた試合だった、と思う。例えばシェバ対プジョルであり、カカ対エジミウソンであり、セルジーニョ対ジュリである。これはライカールトがある程度マークする相手を決めていたことによるもので、終盤カカにやられかけた以外はほぼミランの攻撃のキーマンを抑えることに成功していたことがバルサの完封勝利の大きな要因となった。だがこれは決してフルコートマンツーマンをしていたというわけではないので、ミラン側からすれば抑えられているマッチアップの相手を変えるような動きが少なかったと言えるのではないか。どうも流動性に欠けると言うか単調というかそこまで怖さのない攻撃が多かったという印象を受けた。ま、これも普段のミランを見ていないので公正な評価かどうかは判りかねるけど。。
それにしてもバルサとしてはエジミウソン・マルケスが間に合ったことは大きかった。怪我をしたタイミングからすれば二人とも出られない可能性さえあったのだから。
2nd Leg.
この結果は、当然だが、決してバルサにとって安泰ではない。ミランとしては第2戦に勝ちさえすれば最低延長には持ち込める訳だから。おそらくミランは試合開始から前掛りになるということはないと予想する。ノーマルかやや守備的に入ってシェバとおそらくは復帰するインザーギであわよくば1点を奪うという狙いで来るのではないかと。当然、0−0で終盤になれば点をとりに行くシフトを用意してくるだろうが。
対するバルサだがホームなので当然ポゼッションは高くなるとして、チェルシー戦のような慎重な戦い方ではなく普段のバルサのサッカーを貫いて欲しい。これまでミランが見せてきた終盤の勝負強さを考えると0−0で試合が続くとむしろバルサの方が苦しくなる気がするからだ。CLの第2戦で1点差というのはベンフィカ戦も終盤までそうだったが非常に重いものだからだ。それならばむしろ早い時間に得点が動いた方がバルサの土俵で勝負できるような気がする。できることならば最後の15分を1点取られても大丈夫という状況で迎えたいものだ。
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