
貫禄の差?
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DAI
2008年11月30日 18:13 visibility60
前半開始後、主導権を握るのはベルマーレ。FWを軸にどんどんボールを中に入れる。そして、そのセカンドボールを岐阜は拾えない。中央やや左にどんどんロングボールを放り込む湘南。最終ラインで不用意なボール回しをしてなかなか攻めあがれない岐阜。どちらが先制点をとるかは明白であり、それは時間の問題だった。当然のごとくベルマーレが中央左の裏を狙ったボールから先制。岐阜はクリアもパスも中途半端。
その後は湘南はひいて守り、カウンターを狙う。岐阜はサイドを空けてもらっているためそこからクロスボールを放り込むも、ゴール前になかなかフィニッシャーが走り込めないためシュートが打てない。またこぼれたセカンドボールはことごとくベルマーレに拾われる。
後半に入ってから点の欲しい岐阜は前のめりに攻撃をする。ベルマーレは相変わらずひいて守る。そう。岐阜のサイドからのクロス攻撃はそれほどまでに怖くな いのだ。サイドに人数を割いてしまうため、中央に人数がいないし、クロスの精度もよくない。そして、中央に厚く陣取ったベルマーレがセカンドボールを拾う という展開になる。しかし湘南は中央付近のボールは深追いしないのでそのゾーンでのセカンドボールは岐阜が拾う。ポゼッションでは岐阜が上回る、一見、岐 阜にはいい形。そしてサイドが空いているため、単調なサイド攻撃を繰り返す。そして待ってましたというカウンター。
試合は結局、ベルマーレが危なげなく勝利。貫禄の試合運びを見せつけた。
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FC岐阜は重たいDFラインに、薄い中央という、何とも点数に結びつきそうにない展開が痛い。どうしてそうなるかというと、ボールを受ける側が次の攻撃の ビジョンを持っていないからである。もちろん、それはなかなか上がらないDFラインと中盤、特にボランチの動きが鈍いことにも関係してくる。また、中に2 人しかいないのにクロスからFWに点をとれというのは酷である。4対2で勝つには相当の実力差が必要であり、そういう意味での実力はベルマーレの方が若干、上であった。
岐阜は前線までの素早いパス回しが必要であり、そもそもDFの最終ラインで不用意なパスを回す必要がない。さっさと中盤に預けなければならない。パスをもらう動きも重いし、パスをもらった後の判断がパスをもらってからになっている。これでは早い展開など持ち込めそうにもない。
攻撃の厚みの付け方にしても、中盤がまったく薄い。クロスを上げた後はサイドがダッシュで戻って、センターバックのどちらかがやや上がり目のポジションに ついてもよかったのではないか。後半の前のめりの展開になったときもそこらへんがいかにも中途半端で、どっちつかずであった。後半の2失点はそういうとこ ろから産まれたものである。
ベルマーレは20番、原竜太ががよく、彼を軸にした戦略が見事にはまっていた。
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