ため息見えるほど濃くなっての話

通常の流れからいくと我々派遣会社は登録しているスタッフさんにまず仕事を紹介します。


本人の“やりたい”という意志を受けてその人の書類を派遣先(仕事の依頼主)に紹介します。



その流れで職場見学・業務説明を経て双方良ければ派遣開始になります。


開始日を調整したら派遣先とは労働契約、派遣スタッフとは雇用契約を結びます。



この流れの中、業務説明や職場見学で“イメージが違う”や“他にやりたい仕事を進める”となることは事前にいくら確認しても起こり得る事で、そうならないように努力するのが我々の仕事です。



しかし本日の話はこの業務説明が終わった後の話。


本人からは“やりたい”


先方からは“お願いします”


下名が苦手としていた派遣先から久々の成約を勝ち得ました。


契約日に関してスタッフと打ち合わせ電話を切ろうとした刹那スタッフから要求が出ます。



“募集していた時給の1350円は私の経験では安すぎる。経験をかっていただけるならせめて1400円にしてほしい。”


要約すればこんな感じです。


決まった瞬間イニシアチブが逆転する典型的な例です。


時給UPできないなら破談も持さないとのこと。


じゃあ募集時給みた時点で応募しなけりゃ良いもんを…


一度電話を切り上司に報告。


スタッフさんに支払う時給は企業から受け取る派遣料から支払います。

その派遣料から、スタッフの社会保険料負担分や募集にかかる広告費等の必要経費、有給取得の際の担保を引き去った分が会社の利益になります。


今回の1350円は実利ギリギリの部分で派遣料UPなしに時給UPは実現しません。


最悪“破談”になっても良いかを確認し当初予定通り、断固1350円を提示する事にします。



“働く前から募集時給以上の時給は払えない”旨伝えると

“現在他社から1400円で他の仕事の紹介受けてる”

“10円も上がらないんですか?”

“1350円で始めたとして半年後には時給UP交渉になりますよ?”


と徐々にトーンダウン。


こっちとしては赤字になってまでこの人材を抱えるメリットがないし、何のアウトプットもなしに派遣料UP交渉なんて出来ません。


“破談ならしょうがないと思ってますけど”


と伝えるとさらにトーンダウン。


“10円でも何とか…”ときたので一言


“無理です。どうします?”


結局、派遣開始で決着しましたが開始日9/13までに何が起こってもおかしくないです。


下名は本当に働きたい人に働いてもらいたく…


ため息しか出ません。

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