†Kareer Vistaの怪〜事件No.002†

ブーブー。あっ!くま・・・・の携帯が鳴る。

S島氏:「S学院と平行してお仕事のご紹介です。」

この電話を受けたときは、まだ、あの面接(←“面接試験の怪”でお話した面接です)を受ける前のこと。

あっ!くま・・・・:「S学院をご紹介していただいてますが、よろしいんですか?両方うまくいったとき、困りませんか?」

「両方うまくいく」なんて、今となれば取らぬ狸の皮算用だったねぇ・・・・(笑)

S島氏:「その時は何とかしますので、ご安心ください。」

合格内定した人材が辞退となったら派遣会社の信用に響かないのかなぁ?まぁ、うまいこと言うんだろう。私としては選択肢が増えていいんだけど・・・・

あっ!くま・・・・:「では、宜しくお願いします。」

S島氏:「X学園です。男子校ですが、よろしいですか?先生は男子校出身ですし、大丈夫かとは思いますが・・・・」

私が女子校のキャリアが長いので、彼はこう言ったのだろうね。確かに、今となっては男子より女子のほうが扱い易いけど・・・・アレ?(笑)

あっ!くま・・・・:「大丈夫です。」

X学園と言えば、私が学生の頃はともかく、ここ10年ぐらいは都内でも進学校と言ってもいい学力レベルの学校である。スポーツも盛んで、確か、私の記憶に間違いがなければ甲子園出場経験があったと思う(←めずらしく野球ネタ。ささやかですが・・・・(^^ゞ)

S島氏:「先生、ご面倒ですが、X学園は非常勤講師でも、筆記、模擬授業、面接があります。」

あっ!くま・・・・:「筆記がありますか。ここ3年以上、まったく高校生を教えてないので、高校数学の学力が落ちてると思うのですが、ご推薦いただいて筆記に失敗してS島さんの顔をつぶしてしまったら申し訳ないので、もし、あれでしたら他の方に回していただいても結構ですよ。」

この時、この話に変な違和感を感じての言であった。
私は、自分がこのまま進んで、決していいことがないことを事前に嗅ぎ分けるカンのようなもが働くことがよくあるんです。

S島氏:「大丈夫です。そのときはそのときです。」

あっ!くま・・・・:「そうですか。それなら宜しくお願いします。」

こうして、採用試験の日時が決まったのだが、私の事情で2度も延期してもらってしまった(;^_^Aさすがに、2度目のときは・・・・

あっ!くま・・・・:「本当に申し訳ないので、このお話は他の方に回していただいて結構ですよ。先方もお急ぎのようですし・・・・」

S島氏:「いや、ここの学校は、先生のような実力のある方に受けていただきたいんですよ。」

えっ?私をそんなに買ってくれてるなら、なんで、この3年間ほとんど話が来なかったの・・・・(・・?)
と、やはり違和感を感じていた。
それに、教員の派遣の中では大手なんだから、私よりいい人材が他にもいるだろうに・・・・

で、先方の学校と日程調整をしてくれるということで電話を切った。
そして、後日・・・・

S島氏:「もしもし。日程が決りました。○日の水曜日です。大丈夫ですか?」

あっ!くま・・・・:「はい、大丈夫です。すいません。2度も変更していただいて・・・・」

S島氏:「いえ、大丈夫ですよ。先方も焦ってるようで、まずは面接を受けていただきたいとのことです。」

あっ!くま・・・・:「その後に筆記と模擬ですか?」

何か、順序が変・・・・(・・?)

S島氏:「いえ。筆記はないそうです。模擬授業は必要があればということです。」

えっ?試験を延ばし延ばしにすると、筆記試験なくなるの(・・?)
X学園なら、まさか、この派遣しか使ってないなんてことはないだろうから、他にいくらでも応募者がいるだろうに。

それから2〜3日して、私学教員の募集サイトにX学園の募集要項がアップされた。確かに、選抜方法は“模擬授業”と“面接”となっていた。

そんなに、人材がいないかなぁ?

こんな疑問を感じながら、試験当日を迎えたあっ!くま・・・・であった。



to be continued

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