柏　ＶＳ　サントス

ＣＷＣ準決勝・柏ＶＳサントスの事。

　この試合は、ネイマールら世界屈指のタレントを擁するサントスを相手に柏がどう戦うかが注目された。序盤は個人技に勝るサントスが試合を支配し、ネイマール、ボルジェスの見事なゴールで２点を先取。柏の守備が崩されたとは思わないけど、一瞬の隙をついてあのようなシュートを放ってくるところは、さすが！と思う。

　一方の柏も、酒井やレアンドロは決して個人技で負けていなかった。酒井は右サイドで何度も積極的な仕掛けを見せ、柏に流れを引き寄せた。

　後半、ＣＫから酒井がヘッドで決めると流れはさらに柏へ・・・

と思ったところで、サントスのダニーロにコース完璧、芸術的なＦＫを決められる。

ひるまない柏は途中出場の澤が決定機を向けるが決めきれず

結局１－３で敗れた。

　敗れはしたものの、柏はＪの代表にふさわしい堂々とした戦いを披露できたと思う。

一人ひとりの運動量が高く、スピーディに試合を展開するというＪリーグの特徴を前面に押し出し、機動性や戦術面では相手を上回っていたと思う。

　しかし、ネイマールやガンソの個人技はすごかったのはもちろん、サントスは守備が素晴らしかった。最後の最後という場面でしっかり体を張れるし、スピードがあって切り替えが速いと感じた。そして何といっても、ここぞという場面での集中力の差が１－３という結果につながったのではないだろうか。

　柏を破ったサントスは本当に強かった。

　決勝も頑張ってもらいたい。

　このＣＷＣでＪリーグのレベルの高さや、スピードある展開という特色を世界に示せたと思う。日本のマスコミは海外偏重の報道を少しは改めて、僕らの身近なところにあるＪリーグをもっと取り上げてほしい！！　それが日本サッカーのレベルアップにもつながるし、地域の発展や、スポーツを通じた人々の交流にもつながるから！！

　さあ天皇杯だ！！