ザックJAPANの船出

  • うじ
    2010年10月16日 22:56 visibility100

 少し古い話ですが、10月8日(金)のVSアルゼンチンと、10月12日(火)のVS韓国の感想を書きます。


 


 


 まずは8日のアルゼンチン戦。この試合は本田をトップ下に置きワントップで森本。DFラインには栗原、今野というフレッシュな顔ぶれ。好調香川もスタメンに名を連ねた。


序盤はメッシにループシュートを放たれるなど浮き足立つが、次第に豊富な運動量と素早いプレスでペースを握る。ワイドに展開するサッカーが冴え渡り、7分にはスローインから内田が抜け出しニアにクロス。これを岡崎がダイレクトであわせるがGK正面。日本が決定的チャンスを作る。


 


 


 そして13分、右サイドを抜け出した岡崎のグラウンダーのパスを本田が受け左足に持ち替えてシュートにいこうとするが、マスチェラーノのカット。こぼれ球を拾った長谷部が強烈なシュート。 GKはじいたところを岡崎が詰めて先制。見事なゴール。これが決勝点となり日本が勝利。


 


 感想:よく走れていた素晴らしい試合だった。やはり本田がボールを持つとキープが出来るから全体が自信を持って押し上げられる。 相手DFは本田の左足をめっちゃ恐れてる守り方やから、本田としてはパスが出しやすくなる。絶大な存在感。 DFでは長友が素晴らしいのは言うまでもないんやけど、今回の驚きは今野、栗原のコンビネーションの良さ。2人とも読みがよくて、しっかり相手FWを潰していた。メッシにやられるのはある程度仕方ない。内田も2対1の数的不利の守備で、自分のマークを迷わず捨ててボール保持者からスライディングで奪った一瞬の判断。 素晴らしい。ああいう判断はなかなか出来る事じゃない。


 


 


 続いて韓国戦


 アルゼンチン戦、途中出場でいい動きを見せた前田がワントップに入り、右MFに松井、右SBに駒野。GKに西川が入った。少しでもボールを持てば2人、3人に囲まれるようなタフなゲーム。そんな中でもきっちり相手をブロックしてパスをつなぐ、長谷部、遠藤、松井、香川の技術は本当にすごい。


特筆すべきは長谷部のフィジカル。ボールを前に持っていく力や、強引に相手から奪う守備力。2月の韓国戦、韓国人とまともに張り合えてたのが稲本だけだった事を考えると長谷部の存在感はあまりにも大きい。


試合は0-0で引き分けたが、お互い気持ちをぶつけ合う熱いゲームだった。


 


 


 ザックJAPANの船出・・・W杯のとき、大久保、松井の2人の個人技に頼りがちだった攻撃が大きく改善されている。SB(特に右)の攻め上がりが増えたし、長谷部、遠藤といったところも前にいく姿勢を見せた。高い位置でボールを奪えているからチャンスも作りやすい。


ザックは、「日本が私に合わせるのではなく、私が日本の中に入っていくのだ」「最低限の日本語は覚える予定」と、柔軟な姿勢。日本人を見下して傲慢一点張りだった某フランス人をは大違い。


 


 


 ザッケローニ監督率いる日本代表がどんな道を歩むのか、その向かう先には明るい未来が待っているような気がしています。

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