福岡のJ1昇格決定試合

  • うじ
    2010年11月30日 22:15 visibility128


 


今更ながら、福岡がJ1昇格を決めた11月23日のFC岐阜戦の観戦記を書きます。


福岡のメンバーは以下


 


<福岡>


GK 1神山


DF 3山形 6丹羽 5田中誠 17中島


MF 15中町 22末吉 7久藤(→16岡本) 14永里


FW 19大久保(→9高橋) 10城後


 


 


試合会場には強い風が吹き荒れ、この風をいかに生かすか、この風の中いかにボールをコントロールするかが勝敗の分かれ目になるだろう。


前半、風上に立った福岡はFWの大久保、城後を目がけてロングボールを蹴りこむシンプルな攻撃。これがよく城後に収まり、攻撃の起点をつくる。


3分、久藤が右サイドでボールを持つと、中央へグラウンダーの横パス。これを城後がひいてきて受けようとするがスルー。逆サイドには完全にフリーで抜け出した永里。GKとい1対1になり、冷静にファーサイドにシュートを決めた!! 


と思いきやこれはポストに阻まれる。


その後も大久保、久藤が決定的シュートを放つ。福岡が序盤から岐阜を圧倒。


 


 


8分、右サイドからのCK。蹴るのはベテラン久藤。


サインプレーでニアにグラウンダーのボール。走りこんだ中町。右足でシュート。


これはGKに阻まれるが、こぼれ球を永里が決め福岡先制。昇格へ一歩近づく先制点。


その後も追い風を生かし攻撃をしかける福岡。


 


 


34分、中島が左サイドでボールを持つと、中央末吉へ、末吉ターンし、右サイドから中央よりに走りこんだ久藤へ。久藤はこれをワンタッチ、ヒールでもう一度末吉へ落としそこから右サイドのスペースに走りこんだ山形へ。 左から右へ流れるようなパスワーク。プレッシャーの中、近くにいる選手に正確にパスをつなぐ――――これがいかに難しいかという事は少しでもサッカーを経験した人にはよくわかってもらえると思う。昨年はパスをつなげる選手は中島と久藤しかいなかった(阿部加入前)。しかし、今年は末吉、中町という潤滑油が加わり、福岡のパスワークは格段に上昇した。中島を基点に流れるような一連の流れは今年のアビスパを象徴するシーンのひとつと言っていい。


 


 


守備でも今年のアビスパを象徴する場面があったので紹介します。


岐阜がいい流れから右サイドスペースにボールを出し、右サイドバック新井がボールを保持。ドリブルにかかる。迎え撃つのは福岡左サイドバック中島。ここで左MF永里が猛然と後ろから追いかけ、中島とはさむ形を作る。ここで中島が新井のボールを足でさわると、永里がボールを奪い、一気に新井を置き去りに。即座にカバーに来た岐阜MF橋本に体を激しくぶつけ、押された勢いでさらに加速し、グンと前へドリブル。追いすがる橋本はたまらずファールで止める。左サイドバックと左サイドハーフの連動した守備と、永里のすばやい攻守の切りかえ!! これも今年のアビスパの運動量とコミュニケーション能力のなせる業。


 


 


前半は0-0で終了。


 


 


後半は風上に立ったFC岐阜が立ち上がりから攻勢をかける。


47分、右SBの新井から西川にスルーパス。西川は巨体とスピードを生かしウラへ抜け出す。しかし、神山が勇気ある飛び出しでこれをブロック。こぼれ球には丹羽が誰よりも速く寄せクリア。ピンチにも守備陣が体を張ったプレーを見せる。さらに岐阜の波状攻撃が続くが、福岡は丹羽を中心とした固い守備でゴールを割らせない。さらに中町は相手の中盤にすばやいアプローチでボールを奪いカウンターの起点に。


 


 


風下でも、今年のアビスパはパスでつなぐ。


中町は、日本代表でいう遠藤のように、DFラインからボールお引き出し、つなぎ役となる事で今年のチームの心臓として活躍。57分、城後のポストプレーからバックパスを受けると左サイドスペースを走る中島へ絶妙のパス。中島はDFを一人かわすと、左足の美しいクロス。これを大久保ヘッドもDFにあたる。中島の変幻自在のキックはもはや「美しい」というレベルに達している。話は戻るが、中町。


この攻撃も、中町が中盤でボールにさわり展開したこの力が大きい。この試合でボールタッチ数というデータでもあれば中町が群を抜いて多いのではないか。


 


 


ここから福岡はリズムを取り戻し、チャンスを作る。


60分には永里のミドルがバーをたたく。66分には、左サイド中島から中央岡本を経由し、右サイド開いた高橋へ。高橋はシュートと思いきや、クロスをあげ永里が飛び出し膝に当てるがこれもバー。そして迎えた70分、左からのクロス。GK野田が出てくるが目測を誤り、中町がGKとの間にしっかり体を入れてキープ、振り向きざまにシュート。DFにあたるが、永里げつめ、2-0。試合を決定すける追加点をあげた。


 


 


試合終了間際に、パクに左サイドを崩され、ペナルティエリア内に走りこんだ西川に決定的しなトゥキックシュートを放たれるが、ここは危機察知能力の高い田中誠がスライディングでブロック。


そしてそのまま2-0で試合終了。


 


 


この後行われた試合で千葉が草津に敗れたため、福岡がJ1昇格を決めた!!


 


 


この試合のMVPは2得点をあげ、積極的仕掛けで相手に脅威を与え続けたMF永里です!!J1でも爆発を期待!!


 


 


 



























































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