積極打法は罪か
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山田9太郎
2011年06月07日 13:40 visibility596
最近ちょっと考えていること。積極打法は罪か。
結論からいえば、ケースが許せばファーストストライクは『たとえ3ボールであっても好球必打』これにつきます。
待球打法と積極打法。ともにメリットとデメリットが存在すると思います。「待球打法」は、例えば自チームの投手のスタミナ回復を手伝ったり、走者に進塁(盗塁やバッテリーエラー)のチャンスを増やす事ができます。相手投手のスタミナを削ったりで四球の確率も上がるでしょう。それに対し「積極打法」は、プロ野球や学生野球においては中軸打者以外はあまり好まれない傾向にあり、初球に手を出してゲッツーでも食らおうものなら、周囲からため息を受けるハメになります。同様に3ボール・0ストライクから手を出して凡退したケースも非難の対象になりがちです。勝つための野球だから致し方ないのでしょう。
ところが、草野球という舞台に置き換えると多くのメリットが存在することが分かります。大きな違いに、ほとんどの草野球にゲームの時間制限があります。地方によって異なるでしょうが、ほとんどがグラウンドを使える2時間の中で定められてると思います。その試合において何が一番重要かにもよりますが、楽しむことをメインとした場合、できれば多くの人に打席を回したいものです。ということはカウントに関係なく「好球必打」が求められると感じます。ヒット(時に相手のエラー)を放ってガンガン回していきましょう。
ふたつめ。相手投手の目線に立つとどうでしょうか。ピッチャー側のカウントが苦しくなった場合、バッターが積極的かどうかで心理的に大きく異なるでしょう。見てくるバッターに対してはカウントを整える事も容易です。通常、ストライクカウントが増え、追い込まれるに従って打率が落ちていきます。プロ野球においても見られるこの現象に逆らう事はできないでしょう。「2ストライクまでは空振りできる/2ストライクだと空振りはできない」この差はメンタル面でとても大きいと思います。相手が好投手であればあるほど、追い込まれる前に打たないと厳しいでしょうね。まあでも、なんでもかんでも振り回していては「カウントを整える必要のないバッター」と認識されちゃうので、やはり「好球必打」は重要ですね。
みっつめ。これには賛否あるでしょうが、四球選んでも楽しくないですね。もちろんチームの勝利のために四球がヒットと同価値になるケースはしばしば見受けられます。最後のアウトまで分からないとは言いますが、大方試合が決まってしまえば3ボールからのファーストストライクは積極的に打ってしまっていいと考えます。僅差のケースでも、もし自信があるなら、甘いボールが来る確率も高いでしょうから、狙い球をしぼって強く叩いてみるのも面白いと思います。結果を出せば文句もないでしょう。
楽しむメインの草野球である場合、「こうあるべき」というのを一度捨ててチームメイトと話し合ってみるとよいかも。チームにも個人にもいろんな可能性が広がり楽しみも増えると思います。
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