毎年8000万円寄付する男

  • susy
    2010年06月14日 00:01 visibility724

カメルーン代表エトオ!!


カメルーンでは子供達のほとんどが夢をあきらめていく。


国内のプロリーグは財政難で壊滅状態。


ヨーロッパに渡る金もない。


チャンスをつかめないまま埋もれていくのだ。


 


才能ある子供達をプロへと導いてやりたい。


エトオは5年前自ら養成学校を作った。


 


エトオが私財を投げ打ってまで子供達を支える理由。


それは自分もかつて貧困にあえぎ夢を諦めかけた経験があったからだ。


 


彼はそれを乗り越え選手として成功した。


 


 


 


しかし、そこに待っていたのは人種差別だった。


2006年2月バルセロナ対サラゴサ戦


バルサのFWとして出場していたエトオが試合中、突然、


客席に向かって叫び始めた。


相手サポーターから猿の泣き真似を浴びせられていたからだ。


黒人に対する人種差別だった。


エトオは抗議の意思を示すためピッチを去ろうとした。


 



 


エトオはその時のことをこう振り返る。


「その日、俺は自尊心が傷ついた。人間としてみていない。自分だけでなく俺の人種に対して。俺は黒人であることに誇りを持っている」


 


ピッチを去ることで抗議の意思を示そうとするエトー。


人種差別の言葉は黒人選手に絶えず投げつけられていたが、


公然と抗議した選手はほとんどいなかった。


傍らに寄ってきたのはブラジル人のチームメイト、ロナウジーニョだった。


彼はエトオに向かって言った。


「兄弟よ、お前と一緒にピッチを出る」


 


相手の黒人選手が来て言った。



「お前は勇敢だ」


 


「お前にこの人種差別の状況を変えて欲しいんだ。あいつらを罵るのではなくゴールを決めることで」


 


「ここにいる他の選手よりも黒人が強いことを証明しろ」


 


 


3分後エトオは相手サポーターの目の前で見方選手の得点をアシストした。


 


次の試合エトオは自らゴールを決めた。


そして観客席に駆け寄りカメルーン国旗を手にしたのだ。


 


ゴールを決めることで黒人である自分、


そしてアフリカの存在を認めさせる。


強い決意の表明だった。


 


                                          NHKスペシャルより。























































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