2012年草野球チャンピオンシリーズ制覇を呼んだポアンカレのチーム力

ベストのチームが2012年草野球チャンピオンシリーズを制した。これには異論はほとんどないだろう。
 
特にグラウンドの上で、チームポアンカレ以上に「チーム力」という言葉で表せるチームは、それほどなかった。
 
2対0で迎えた3回の表、チームポアンカレの打者15人による猛攻(打者一順)は、2012年東京スカイツリーグの初代王者を生んだ。
 
それぞれは小粒の集団であるチームポアンカレではあるが、それぞれの特徴をお互いに理解し高めようとする相互理解、全員野球がシリーズ制覇につながった。
 
通常、草野球チームはメンバー数が少ない方が打席が多く回るので、一人一人にとっては有利である。しかし、今回のチームポアンカレの勝利は大量得点の先頭打者が下位打線から始っていることに注目してほしい。
 
 
3回、先頭の13番打者の保木がねばり勝ちで四球を奪うと、14番打者の山下が相手のエラーを誘い、無死一、二塁。さらに15番打者の東も四球を選びチャンスを広げた。
 
下位打線がチャンスを作り、上位打線がヒットで帰すチームポアンカレの全員野球である。
 
上位打線にいても不思議ではい斎藤や須原、永久保も下位打線を務めた。だが、不満など出てはこなかった。
 
 
15人の男たちは、ただ一つの目標のためにここにいるのだ、と強く認識していた。チームポアンカレに初代シリーズ制覇をもたらすためである。大会のスーパースターになるためではない。
 
もちろん、試合内容には不満な点も多々ある。「チーム力」という要素だけで、そのすべてをなかったことにはできない。
 
それでも、チームに一丸となることの重要性を認識させ、現状の戦力を駆使し、グループリーグを優勝、東京スカイツリーグ初代シリーズ制覇を成し遂げた事実は、この草野球リーグが続く限り全員の記憶に残るのである。

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