草野球チームをお探しの高校卒の方へ。

  • 虎男
    2018年12月28日 20:06 visibility451

私は、自分の草野球チームのメンバーの学歴などどうでも良いと思っているので、創部以来14年間、メンバーが自発的に自分の経歴や職業の詳細を言うまで、そんな質問を私からすることは無い。それがその人間のすべてを語るものではないと思っているからだ。しかし、これだけは言える。「経験値の差」は必ず出てくる。それは社会人になってからの差は大きい。高卒の人たちの現実を見て見ると、やはり会社の中で上司として上に立つポジションについているのは多くない。これは私の偏見でもなんでもなく、日本の社会が現実的に「学歴社会」を未だに形成していると言う事だ。そこで、高卒の人たちが社会人になり、仕事にも慣れ、休日に好きな趣味をするために何か活動をしようとすると考えて、自分の高校時代の部活などをベースに探す人たちも数多くいる。そこで、彼らは「好きな趣味を続けていきたい」と素直にそれに向かって動き出すだろう。これは素晴らしい。「好きな事をやる」と言うのは、本当に素晴らしい選択である。

 

しかし、実際にまだ若い人たちは草野球をやるのに、どういう事を基準に考えるかとなると「好きだから、野球がやれるところ。チームの活動が自宅から近いところ。部費が安く、ユニフォーム代も安いところ。」くらいなものだろう。しかし、草野球チームは本来もっと違ったものを発見できる組織でもある。だが、その違ったものを発見するには、考え方の柔軟さを持つことだ。そして、何があるのかをこれからお話していこう。

 

野球チームを選ぶうえでの基準は沢山あるだろう。先に述べた条件もそうだ。活動があまりに遠いところだと交通手段だけでも時間がかかってスムーズな活動ができない。部費がやたら高いと感じたら、自分の給料に負担が来る。ユニフォームだって安いにこしたことは無い。そういう「条件面」だけで、野球チームを探しているとしたら、そのチームへ「自分が一生懸命やろう」というより、ジョギング程度の気持ちでやっているように思える場合だって無きにしも非ずだ。しかし、それを否定はしない。どんな形でもやらないよりやる方が有意義だからだ。しかし、入部する草野球チームを本当の自分の職場以外の組織と位置付けをしたら、自分にとってこのチームはどんな影響を及ぼしてくれるのかとなる。それを初見でどういうメンバー構成のチームなのかを見抜くのは至難の業だが、方法がないことは無い。年配者がいるチームを私なら選ぶ。理由は、年配者であっても野球が好きで続けているとなれば、そこには社会人で「生きて来た経験の長さ」がある。その経験を聞き出す機会が必ず出てくる。しかし、それにはきちんと継続的にそのチームの活動に出てくることが必須条件になる。私はいつも思う。チームに入るのであれば、自分がきちんとチームの活動に出席ができるのが基本だと言う事。これをしょっちゅう欠席するようだとチームのメンバーにも迷惑をかけていることになるし、今度は自分が来るときに、メンバーの反応がよそよそしくなる場合だってあるはずだ。私は集団スポーツをする上では、欠席は本来ものすごく重いものであり、その欠席が怪我などで物理的に活動が不可能な場合であれば、問題無いが、草野球以外の趣味を新しくもったから、そちらの活動のために草野球の活動を休むなんて自分勝手な理由で休むようなら、最初から草野球と言う集団スポーツに入って来る資格はないと考える。

 

年配者がいるのであれば、そのチームはその年配者の目で「組織としてどう成立しているチームか」が判断されているチームだろうと私なら推測する。大人の目で見て、このチームの運営管理はしっかりしている。納得がいくからこそ、年配のメンバーが活動に出席しているとなる。こういうチームであれば、若い年齢の人でも「しっかりしているチームなんだな。」となるだろうし、入部してから年配メンバーに野球以外に、職場の話などで相談することもできる。高校の時に考えも及ばない社会の難しさ、組織の中の波をかいくぐるためのヒント、そして人生を積極的に生きるための必要な事などを教えてもらう機会は増えてくるだろう。それは単なる草野球チームと言う組織ではなく「異業種交流」と言う面もあると言う事だ。これを頭の中にいれて、草野球チーム探しをするのと、しないのではかなり将来に違いが出てくるのは言うまでもない。人は自分自身が経験していない事を他人の経験話から習うものであり、それを聞くだけでも、へたくそな金ばかり高いセミナーなんか行くよりもよほどためになるのであって、野球だけに限らず「新しい組織を探す」上で、どれだけ自分にとっての「金言」を受けられるか。これが20代ばかりのチームであれば、そのチームが自分と同様に年数を経過しなければ、経験値の高い話は聞くことはまず無いだろう。「経験値」とは、金では買えない大きなものである。

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