これほどみっともない球団管理ってあるだろうか

  • 虎男
    2020年09月29日 13:18 visibility706

 自分が阪神ファンになったのが昭和42年、小学校へ入学時の時である。大阪に親戚は1人だけ、母が大阪船場のど真ん中で生まれたのが自分の中では「大阪のゆかり」なのだが、タイガースを好きになったのは、当時、縦じまのユニフォームが「格好良い」と思ったのが第一のファンへのきっかけであった。それ以来53年。ファンとして一度たりとも他のチームへ浮気したことは一度も無かった。

 

 今回のブログのタイトルはこの阪神の球団管理の杜撰さ、甘さを嘆いているタイトルである。理由は春先、藤浪を始めとする3人のタイガース選手が新型コロナウイルスの感染が発覚し、当初は事件として大きく世間に公表され、揚塩球団社長が公の場で頭をさげて謝罪をする場面がつい昨日のことのようだったのに、それが今度は球団のルールであったビジター時の外食は「4人以内の人数で外食するのは許可」というものを破り、そして濃厚接触者とみられる選手も同様に2週間の謹慎をくらっている。しかもだ、キャプテンに指名されている糸原、ベテラン中のベテラン福留まで同席していたというのだから、聴いてあきれる。しかも、この情報が公になり、球団側の管理体制の甘さを謝罪するのに、今回に至っては谷本球団副社長が謝罪会見でお茶を濁すと言う、かなり大企業にあるまじき対応。こんな対応をしているから、現場の選手たちにも舐められたのではあるまいかと邪推する人間も多くいるのが冷たき世間の風というもの。

 

 しかも現場を任されている矢野監督以下首脳陣さえも徹底したコロナ対策を取っていたのか、通常から選手管理として、試合後の外食などに対する通達をしていたのか。それすら疑問である。まあ、開幕前に監督の公約として発していた「俺らは日本一になる」は、達成したのかもしれない。12球団中、2度の新型コロナウイルス感染者を出したことで「皮肉にも日本一の感染チームとなるまでにリーチがかかった」ということかも。日本ハムや広島では、ものすごく厳しいコロナ対応策の管理体制を敷いていると聞く。管理体制が甘いから、しかも球団から通達されていた4人以上での会食はご法度すら、キャプテンがその命に対して背くようなチームでは日本一はおろか、セリーグ制覇すらできるわけがない。35年間も日本一から遠ざかっているのも、こうした杜撰管理と球団自体が野球チーム作りに情熱が無いことの一言につきる。関西にあった4球団のうち2球団が消滅と九州へ移転してしまって、関西に競争相手がオリックスしかいないと言う部分で、極めて経営、ご安泰。今後も巨人戦が無くなることは無いし、日本一の甲子園球場を本拠地に使えるアドバンテージは崩されることが無いので、フロントの経営陣に危機感は全くないのであろう。しかし、コロナでこれだけ観客減になっている現場を見ても、高飛車な経営理念でやっていかれるのか。社会はそんな甘いもんじゃあない。プロ野球全体が震撼するような、コロナでの倒産がこのままいけば、どれだけの数増えて来るのか。職の無い人間たちは飯を食うので精一杯という人が増加したら、野球で内野席が1席5000円もするところへ出かけて行かれる客はどれだけいるのか。金持ちだけを相手にするとなると、子供の観客もそれにともなって減少していく。負のスパイラルが巻き込む、プロ野球死亡説も、否定できない。

 

阪神球団は、今後、巨人におんぶにだっこでそのまま突っ走れるのだろうか。わからない。わからないが、この会社にはアンビションと言う将来に対する理想が薄いことだけはわかった。悲しいかな53年間も応援し続けているチームがこれだ。どうにもならないだろう。阪急の経営理念は注入されないのが無念でならない。

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