アーセナルの楽しさと危うさ
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soultrans
2008年01月30日 13:16 visibility115
最近、アーセナルの試合をよくみる。
アンリがいなくなって、それを埋める補強もしてないから、今シーズンは厳しいだろうなって思ってたら、これがそうでもないどころか、調子良すぎる。理由はアンリが抜けた事による若手選手らの責任感の芽生え、のようだ。確かに、みんなの動きがちがう、、、といいたいところだが、アーセナルは、こういうパスサッカーを得意とするチームだ。
イングランドの選手が少ないのも頷ける、ってわけじゃないけど、ほかのプレミアリーグのクラブチームとは違った洗練さがある。僕が見た中で最近の調子の良さは、今までにもあった。アンリがいた時にも。歯車が噛み合った時に、とてつもなく華麗なプレーをするのがアーセナルを見ていて楽しい理由だ。アンリがその中心で回っていた時は、それがアンリのゴールに繋がっていた。でも、いつの間にかそれはアンリのゴールが生まれることがアーセナルの調子が良いという条件になってしまったのではないだろうか。ましてアンリという歯車は、重要なピースであるが故に自身の調整も、またチームとの調和も難しい。アンリの調子如何でチームの勢いが左右していた時期すらあったように思える。さらにヴィエラやピレス、ベルカンプ、キャンベルなどといったプレーヤーとしても、年齢的にも大きな存在が徐々に抜けていくにつれ、よりそうしたプレッシャーをアンリは受けると同時に、チームに対して大きすぎる存在となってしまっていたのかもしれない。このあたりは、いかに優れたチームでいかに優れた選手層を抱えていても、トッププレーヤーとの共存には、メンタルな要素が強く反映されてるんだな、と思ってしまう。
とアンリのことはおいといて、とにかくアーセナルはとても楽しいサッカーを展開する。でもそれは常にではない。いい感じなのにうまくいかずにやられてしまうことも、もちろんある。ただ、勝敗結果に限らず、面白くて楽しくて、実は華麗なサッカーをしているチームにも当てはまることだが、こういうチームは得てしてリスクを選んでいる。ここでいうリスクは、何もGKをトップに、というようなことではなくて、可能性と結果を照らし合わせた判断がどれだけぎりぎりのラインでなされているかということだと思う。
リスクと判断はまた改めて書きたいと思いますけど、とにかくアーセナルは、一見リスキーなことばかりしているように見えます。でも、それが楽しくて、結果として点を取って、勝てている今だから、それらはあまりクローズアップされない。でも、似たようなケースで昨シーズンたたかれたのが、バルサです。バルサは一昨シーズンは、圧倒的な強さを誇り、リーガもCLも(当時アンリのいた)そのアーセナルを破って優勝してます。当時はロナウジーニョが最盛期だったこともあり、とにかくリスキーというよりも異常なスゴいプレーを連続してたのを思い出しました(CLの対チェルシー戦が多分近年では一番のベストゲームではないかと個人的には思います)。でも、昨年はタイトルが取れず、CLも取れませんでしたので、相当たたかれたようですね。。これは選手たちだけの問題ではないでしょうが、現在のアーセナルの好調の裏には、こうした危うさもあるように思えるんですよねぇ。。
以前のような無茶強いアーセナルがプレミア連続制覇、みたいな時期の幕開けというよりは、まだ一時的な爆発という感じしかしないので、継続的に今の強さを出していくのには時間がかかるような気がします。マンUのほかにチェルシーもいるしね、、今は。
でも、面白い試合はこれからもっと見られるかもしれませんよ、、
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