サッカーに見る地域リーグの実情

先日、「浦和フットボール通信」に関するエントリでサッカーの地域リーグの実情というものに触れました。

今回はそのお話なのですが・・・。
 
8月号にはJリーグとはかけ離れた 4部に該当するリーグをドキュメント取材を行っている「股旅フットボール」という著書が話題になっている宇都宮徹壱氏と浦和フットボール通信の豊田充穂氏とのインタビューが掲載されていました。
 
手の届かないところにチームが行く。現状のサッカー界ではそれが「クラブの成功」 という浦和レッズの現状の一方で地域密着を地で行く地域リーグ。「地域リーグの目指すところはせいぜい新潟か大分」「(浦和は)クラブの収益が日本一でアジア1としてチャンピオンズリーグにも出る。あとは目指すのは世界一でしょ。

やっぱり地域リーグとサポ(サポーター)を取り巻く環境とは差がありすぎます。」

さらに宇都宮氏は
「僕が取材してきたチームの台所事情といったら、地元名産を作る小さなスポンサーの契約がいつまで続くか、それまでクラブが持つだろうか、みたいな話ばかり。(とある県では)一部上場企業が1社しかないとか。(中略)地域の経済事情は努力云々以前に厳しすぎる」と厳しい現状を述べておりました。



 


__ プロ野球って考えてみればずいぶん優遇されてきているんですよね。
セントラルリーグなんて放映権料が入ってくるわけで。
そうでなくてもYahoo!動画でパリーグは全試合放映するなど「親近感」もあるわけですし、親会社からのサポートがある。
 後発組であることなど、サッカーの弱点があるのも事実ですが、
下部組織の厳しい現状というのをまざまざと見せ付けられた感があります。 

独立リーグなんかは審判の背中に広告を入れたり、球場のスタンドにスポンサーの垂れ幕なんかを掛けて収益増に努力をしています。

ただ、スポンサーとしてお金を払うほうもシビアですから「本当にそこにお金を払うほどの価値があるか」を見てきます。



体調がよいときに仲のいい上司とタバコ吸いながら話をしていたのですが「最近は広告収入が入りにくいんだよね」という話をしていました。
労働組合の文章みたいな表現を使えば(笑) 戦後最長とまでいわれた景気も原油や原材料の高騰により苦境に陥り、余計広告や投資に対する見返りが厳しくなっています。
やはり企業というのも頭を使うところなので経費削減の一環としての投資抑制は当たり前のようにあるわけですからそうなると真っ先に削られるのは広告や賃金であったりします。
戦略的に野球へ投資するにはリターンが小さいと判断されれば経営は苦しくなる一方で第二の近鉄や高知のような球団が出てきてもおかしくありません。 地域の財産である産業とスポーツをどう育成させていくか。難しいところです。
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