地域づくりと野球7「金融機関と手を組め」


1.特別連載企画 「地域づくりと野球」 
2.「産業という側面でのプロ野球」
2−2.アメリカマイナーリーグの現状
3−1.地域と野球「bjリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか?1」
3−2.地域と野球「bjリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか?2」
3−3.地域と野球「bjリーグ、アルビレックス新潟は本当に凄いのか?3」
4.地域づくりと野球 番外編「応援歌も地域密着。楽天の場合」
5.球場内飲食物持ち込みは是か?非か?!
6.「宇都宮にプロ野球は根が付くか」









地域に経済上欠かせないもの。それは金融機関です。
今回はそんなお話です。


■地域と金融機関
お金の回り方、すなわち経済循環は地域内で完結することが理想なんです。
お金を金融機関に預け、必要とする会社へ融資をしたり、
住宅の建て替えや住み替えに必要な費用を貸し付けたり、
地元の会社から従業員への給与の振込みなんかにも使われます。
現状では東京の大資本にすべて持っていかれてしまっています。
建設業にしかり、アルバイトなどの求人や人材派遣関連にしかり、
イオンやイトーヨーカドー(セブンイレブン)などの物流にしかり。

東京一極集中を叩くなら、ここで買い物をしなければいいんですよ。
現実は難しいのですが。

で、ここに地域密着をうたったスポーツが果たして参入するメリットはあるのか。











あるんですよ。




■なぜ、金融機関なのか
様々なことが考えられます。
地元の金融機関と提携して、マスコットやマークなどを使った
キャッシュカードや定期預金なんかも有り得ます。
すでに尼崎信用金庫や東京都民銀行・千葉銀行などが地元球団の成績に応じて利率が変わる定期預金なんてやっていますが、

CI的なものを著作権フリーで使ってもらうビジネスモデルで言えば
福岡ソフトバンクがダイエーホークス時代にやった手法に近いかなと思いますね。
あれは地元のお店なんかにマークやのぼりをあげますので応援してくださいという営業手法でしたが、










それだけでなく、「地元中小企業とのパイプ作り」を挙げたいと思います。


■パイプ作りで何を?
現在中小企業が抱えている問題として
「技術は確かなんだけど知ってもらう機会が少ない」
というのがあります。
例を挙げればSuicaやEdyです。
これ、実は2〜30年前に東京の多摩地区にあった中小企業が
技術の特許持っていたって知っていますか?





そうなんですよ。技術持っていたんだけどプロモーションが出来ない。
そんな中で特許が切れて一気に普及したんです。

ものすごいもったいないことをしてしまったんですよね。
これが例えば地域に密着したリーグの試合でプロモーションできれば、
中小企業にとっても何かしらいい恩恵を受けられることになります。

例えば食品や衣服関連の事業で自社開発商品なんかが出来たとして、
それをサンプルで配布するなどというのもビジネスモデルとしてアリだと思うんです。
だって、独立リーグで1000人も集まるんですから、地方で言えば悪くないサンプル数です。

次回はサンプルを使ったマーケティング案に関して書いていきたいと思います。







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