「世界3位」にはかなわない

試合終了のホイッスルとともに、テレビの前でへたり込んでしまいました。我々、名古屋の2008年シーズンが終わりました。

 昨日は、天皇杯の準々決勝、ガンバ大阪×名古屋グランパスの試合が行われました。過密日程をこなし、「世界3位」をつかんだガンバと長らく公式戦から離れていた名古屋。リーグ戦後、対照的な過ごし方をしてきたチーム同士の戦いになりました。

 試合開始と同時に、両者の差は歴然としました。クラブワールドカップで大きな自信を着けたガンバに対して、名古屋は試合勘を忘れたのか、動きが鈍すぎました。ガンバの素早いチェックにおびえてしまって、前へボールを出すことができず、苦し紛れのパスをカットされる場面が何度あったことか。前半の内に2失点した時点で、元日国立はあきらめました。

 ところが、後半に入って、ようやく名古屋にエンジンがかかってきたのか、少しずつ光明が見えてきました。杉本、山口、巻を入れて、ポジションをいじりながら、攻めの姿勢を強くしていきました。そして、後半25分、DFの裏へ抜けた杉本のゴールが決まり、1点差としました。あきらめかけた元日国立を目指し、そこから、名古屋の怒濤の攻撃が続いたのですが、GKの好セーブに阻まれるなど、2点目を奪うことができず、試合終了となってしまいました。

 やはりガンバの「世界3位」は伊達ではありませんでした。素早いチェックに、落ち着いたボール回し。二川不在がチャンスと思っていましたが、その影響もなく、遠藤がそれほど目立つわけでもなく、チーム全体の力や意識がレベルアップしていたと感じました。

 一方の名古屋は、特に前半、今年の名古屋ではありませんでした。自分たちがボールをキープして、サイドから崩して、ゴールへ向かう。それが、ボールを持っても出しどころが無く、ディフェンスラインでボールを回すのがやっとという感じでした。前線につながっても、ヨンセンがつぶされ、玉田もキープできず、点が取れる雰囲気がほとんど感じられませんでした。

 年末年始を国立で過ごす夢はなくなってしまいました。思いは、来季の名古屋のさらなる飛躍です。そのためには、昨日のような不完全な戦い方を無くさなくてはいけません。それを打破してこそ、リーグ制覇やアジアチャンピオンが見えてくるでしょう。

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