川口市シングルス

  • よし
    2010年10月17日 23:00 visibility119

今日は川口市のシングルス大会に参戦してきました。
去年初めて参加して2回戦敗退だったので、今年の目標は3回戦進出です。
ちょっと控えめな目標ですが、腰を痛めて以来、ろくに練習もしていないし、体力も落ちているので、ま、妥当な目標ではないでしょうか。
しかも、今朝起きると、ちょっと腰が固まってしまっているし(やっぱり、昨日のミックスダブルスで本気の勝負をやりすぎてしまったかも)。



1回戦の相手は、昨日のnakaさんの日記に「この方は川口市役所の人でとてもサーブの速い人です」と書かれている人。
テニスオフの参加者を確認したら本人らしき名前の人がいたので、試合後に「昨日、RDカップに出ていませんでしたか?」と聞いたらビンゴ!でした。
こんな偶然があるんですね。



で、てっきりガンガン打ってくるタイプのプレイヤーかと思いきや、けっこう丁寧に打ってくるではありませんか。サービスもさほど速くはないし。
もしかすると、昨日のRDカップで学んで、方針を変更してきたのかもしれない。
でも、ほとんど厳しいコースに打ってこないので、こちらとしては楽な相手です。
なのに、なぜかことごとくデュースにもつれこんでしまう。なんと、第1ゲームから第4ゲームまで、すべてデュースです。
僕の悪いクセで、なぜか相手のレベルにあわせたプレイをしてしまうのです。
この試合は無理をしないでも勝てると確信したせいもあるのだけれど、次の試合のために体力を温存しようなどと考え、ついつい相手にあわせたプレイになってしまうのですね。
でも、とりあえずはデュースにもつれこんだゲームはことごとく奪って、取得ゲーム数だけは一方的な展開に。
ここで、とうとう「速いサービス」が飛び出してくる。
それまで、緊張感に欠けるのほほんとしたゲームをしていたせいもあって、その速いサービスに対応できずに、ついついゲームを落としてしまう。
だけど、結局は無理をしないままに6−1でゲームセット。
次の試合のために体力をたっぷりと残すことができました。



自分の試合が終わったところで、よこちゃんの応援に行くと、3−1でリードしているので心配ないかと思いきや、じわじわと追い上げられて、とうとうひっくり返されてしまう。
相手の選手は、よこちゃんのグインと曲がるサービスにも、バックハンドでうまくあわせてくる巧みな選手で、ひたすらよこちゃんのバックサイドを攻めてきたりと、試合の運び方もなかなかうまい。
最後の最後でなんとかよこちゃんが勝利をモノにしたけれど、かなり厳しい試合でした。



そして、第2回戦の呼び出しがあるかと思いきや、僕の番号が飛ばされてしまいます。
本部に確認に行くと、僕の隣りのブロック、2人とも来ていないではありませんか。
うわっ、第2回戦がデフォになっちゃったよ。
まいったな。



さらには、よこちゃんの第2回戦の相手もデフォで、2人揃って第3回戦への進出を決めたのでした。



で、さんざん待たされて始まった第3回戦。
僕の相手は、第1シードの選手です。
間違いなくタフな試合になると思ったら、まさに予想通り厳しい戦いとなりました。
とにかくボールが速い。しかも、コースも厳しい。
でも、こういう時には、相手のレベルにあわせてプレイをしてしまうという僕のクセがプラスに作用します。
そう、強い相手には強いプレイヤーとなって戦うことができるのです。突如としてスーパーサイヤ人に変身してしまうのです。
もう、ガンガン打ち合っちゃいます。
ちょっとでも行けそうと思えば、ネットに詰めてボレー、スマッシュを決めます。
しかし、相手もさすがはシード選手で、ネットに詰めてもあわてずにきっちり厳しいボールでコースを抜いてきます。
サービスも、最初っからフルパワーで、スライス、スピンスライス、フラットと、いろいろ使い分けて相手を翻弄します。
集中力を途切れさせず、ハイテンションを維持して、一歩もひかず、お互いに攻めのテニスを繰り広げます。
おそらく、実力的には向こうの方が上。
でも、試合内容はほぼ互角。
はっきりいって、Cクラスでこのレベルの試合をやってしまっていいのかと思うような内容のテニスです。
最近の僕の試合の中では、まずベストファイトといっていいでしょう。
途中で完全に息があがってしまって、チェンジコートの際にはベンチにひっくり返るようにしてゼーハーゼーハーと荒い呼吸を余儀なくされ、さすがにそこで歳の差が出てしまうものの、それでも必死にくらいついていきます。
ゲームカウント2−1とリードして、2−2と追いつかれ、2−3とひっくり返され、3−3と追いつきと、接戦を繰り広げる。
そして、そのあともお互いに技術の限りを尽くして攻め合う。それこそ、フォアのスライスを打ってみたり、相手の逆をついたコースに思いっ切り打ち込んでみたり、ネットに出てみたり、ロブを打ってみたり、ドロップショットを狙ってみたり、とにかく単調な打ち合いではないテニスを展開することができた。正直、自分にこんなテニスができるとは思っていなかったくらいだ。
だが、あともう一歩というところで相手に奪われるゲームが続き、結局は3−6で負けてしまう。
でも、負けはしたものの、まったく悔いの残らない試合ができました。
もう、自分にとってはベストのデキであります。
試合が終わって握手をかわし「もう、速いところBクラスに行っちゃってくださいよ」と冗談めかして話しかけ、さらに「ああ、でも、ものすごく楽しい試合でした」と付け加える。
いや、本当に楽しかった。試合の途中から、僕はあまりの楽しさに、ニコニコしながらボールを追いかけていたはずです。
相手はベンチにひっくり返るように腰を落として「厳しい試合でしたあ!」と悲鳴をあげるように僕に答える。
うん、そう言わせるだけのことはやったと思うよ。



再びよこちゃんの応援へ。
相手は僕が控えで入っていた時に試合をしていた選手で、その試合を見ながら「どんなボールでも返してくるけれども、甘いコースにしか返ってこないから、タイミングをつかまえてネットに詰めれば簡単にポイントを奪えるはず」と、よこちゃんにアドバイスをしていたのだけれど…。
かなり苦戦しています。
どんなコースに打ってもきっちり返してきます。
抜けたと思ったコースであっても、なんとか追いついて返してきます。
ほとんどミスがなく、まるで壁を相手に打っているようなものです。
しかし、外からその試合を見ていると、何度もネットに詰められるチャンスがあるのが分かります。
相手の浅いボールを前に出てワイパーで打ち返したあとなんか、絶対にネットに詰めるチャンスなのに、そこで再び後ろに下がってしまうのが、見ていてなんとももったいない。
しかし、途中からよこちゃんも積極的にネットに詰める動きを見せるようになる。
完璧なタイミングでネットに詰めて、あとはボレーを決めるだけ!
ところが、そこでミスってしまう。
タイミングはバッチリなのに。
やっぱり、普段からそういう意識を持って練習をしていないと無理なのかなあ。
かくして、ついに壁を撃破することができないままに試合終了となってしまう。
残念。



ちなみに、よこちゃんの応援をしている時に、相手の選手を応援している人たちと仲良くなってあれこれ話をしていたのだけれど、なんと僕が負けたばかりの選手、以前はBクラスにいたのだけれど、そこにいた若い兄ちゃんに負けてCクラスに降りていってしまったのだとか。
川口市はBクラスからCクラスへ出場クラスを下げることができるのか? 川口市テニス協会のホームページを見ても、そういった出場規則の類いがないので分からないのだけれど、とにかくもともとはBクラスで出場していた選手なのだそうだ。ふーん。あれだけの力があったら、Bクラスでいいと思うのだけどなあ。



よこちゃんが帰った後、同じスクールにいた人がBクラスの試合をしていたのでしばらく応援をしながら見ていたのだけれど、さすがにBクラスの4回戦ともなるとレベルが高い。
まったく僕なんかじゃ太刀打ちできない内容の試合だ。
見ていてよく分かったのは、このレベルの人たちは、甘いボールを打たずに確実にボールを返すテクニックが優れているということだった。
僕なんかだと、チャンスがあればかたはしから打ち込みたくなるのだけれど、そういう攻撃的なショットというのは、よほどのチャンスでないかぎり打たず、基本は隙を見せずにひたすら我慢するというテニスであるようだ。
これは、まだまだ僕には無理だなあ。

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