スポーツ考 1
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投手挑戦日記
2011年07月09日 23:16 visibility145
スポーツのルーツをたどると、古代ローマのオリンピアにたどり着く。
強大な軍事力を国民のみならず、諸外国にアピールする目的が多分にあった。
そう、スポーツの源流は軍事に他ならない。
原初の軍事力は、イコール兵士の運動能力の強さだった。
走る、跳ぶ、投げる等の初期陸上種目は、軍事的能力を図るものだったといえる。ハンマー投げ、槍投げなどはそのものズバリだ。
故にそれをアピールすることは、国内に自信を与え、同時に国外を牽制する意味合いがあった。
と同時に、軍事力を鍛え上げる意味もあった。
軍人を鍛えるには、一にも二にも実戦だ。一度の実戦は羊を狼に変える。
が、新兵がもっとも死に易いのも実戦だ。これではいくら新兵が居ても足らない。
一人の屈強な兵士を作るのに一〇人も一〇〇人も失っていては話にならないからだ。
で、訓練と成る訳だが、実戦を想定して槍で突付かせ合ったりハンマーで殴り合ったりしたのでは同じことになってしまう。つまり殺し合いに直接結びつく勝負はやらせられない。
そこで、軍事スキルを細かく分解して目安となる数値を導入し、競わせたのである。
これなら目標が殺し合いではなく数値なのだから人死には出にくい、おまけに個々の能力も上がる。一石二鳥、いや三鳥だ。
ところがここに、副産物が生まれる。
目標が殺し合いではなく競争に変わったことにより、娯楽としての側面が出てきたことだ。
スポーツの誕生である。
忘備録 A-1
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