人生初完投初勝利

もちろん偶然と幸運、チームメイトの力と後押しを得てのものです。


 


初回、四球・四球・死球で三失点。


正直、「こりゃ野球やる資格、自分にはないな」とまで思いました。


交代かなと監督や副キャプテンを何度も見ました。


が、そのつどにこやかに「ストライク入れていこう」「打たれましょう」「高めに投げましょう」と声をかけていただき、交代の気配なし。


何とかそれで乗り切りました。


その直後一点返してもらい、気持ちがぐっと軽くなりました。


 


二回、まだ安定せず四死球を連続で。


が、「リラックスしていきましょう」「ノーサインで」と交代の気配なし。


何とかストライクをいれ、また相手チームの「打っていこう」という温情(!)にも助けられ、1失点に。


 


三、四回はレフトフライゲッツーなど抜群の守備に助けられて無失点。


その裏の回、偶然打てた自分のレフト前(?)から怒涛の攻撃が始まり大量点で逆転!


こんなことがあるのか!? と唖然とする自分。


 


五回、抑えなければと力みかけた自分に「打たれましょう」と。これで1失点ですみました。


 


六、七回はすんなり終わり、結果5-7。


気がついたら完投&公式戦初勝利でした。


 


チャンスを与えていただいた「横浜ウィザーズ」の皆さん、巧打攻守で助けていただき、本当に嬉しく、貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。


 


チームに助けられると言う事、チームスポーツのチームプレイと言うものを経験させていただきました。


 


試合を振り返って、いくつか気がついた点を列記しておきます。


 


低めに外れがちな自分に対して、キャッチャー副キャプテンはすぐさま高めに構えていただき、とても投げやすかったです。抽象的な声かけよりも、具体的なアクションのほうが頭に入ることが経験できました。キャッチャーは観察力だと思い知りました。


 


初回のいつもの四死球連発にも関わらず「交代」の「こ」の字も出さない監督に、何故だろう? という思いが次第に信頼に変わっていったこと。


なんだか自分が信頼されているような気持ちになって、緊張がなくなっていきました。


 


あと面白かったのが、バテればバテるほどボールが走り、空振りが多くなっていったことです。


元々自分が投げるとやたらとフライが多いのですが、ボールの下を振るように成って行くのは、単純に球威が増している以上に、「スピードと軌道が一致しなくて打ちづらいのではないのか」とチームの方に指摘していただいたことです。


速いと言っても高々一二〇キロ。通常一〇〇キロくらいです。にもかかわらずフライ・空振りが多いのは、そういうことなのだと合点がいきました。ピッチングは奥が深いです。


 


以上終わります。


 


ここには「ど素人→投げ屋→投手の入り口」までの試行錯誤を一人称視点で書き綴ってあります。


特殊ポジションを素人から始めたいけど躊躇している方の参考になればと、こういう形式をとりました。


 


やりたいけどためらわせるというのは、野球に限らずどんなスポーツにおいても底辺を縮小させるという意味においてマイナスだと考えます。


現在の選手不足の理由ではないでしょうか。


 


初心者の一助になれば幸いです。

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