岡田采配擁護論
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Tコーチ
2008年10月11日 20:49 visibility53
昨日、阪神が敗れ巨人が勝ったのには
五輪が大きく関係していると書きましたが、
今日はそのことについて詳しく書こうと思います。
阪神の強さの理由にあげられる中で
最も大きいのが鉄壁の中継ぎJFKです。
彼らがいてくれるおかげで今の阪神は
1点差で終盤を迎えればかなりの高い確率で
勝利を手にすることができるし、
1点差で負けていても追加点を
とられる心配がほぼないため、
相手には同点または逆転の
可能性におびえながら
試合を行わせることができます。
ただ、こういった強力な中継ぎ陣が活きるのは
シーズンの終盤です。
メジャーと違い、日本の野球では
先発完投が基本であり、
彼らのスタミナが持たなくなってきた
シーズン終盤に中継ぎや抑えが
活躍してくれるのが
シーズンを通しての理想の形です。
そして前半のときに先発を長いイニング
投げさせないとシーズン終盤に
投手陣はゲームを作れない傾向があります。
その理由は自分自身未だに考えても
答えを見出せていないのですが、
岡田監督が
「先発がゲームを作れない。5回ももたない」
と最近嘆く理由はむしろ
先発を前半のうちに長いイニング放らせてこなかった
采配に原因があるような気がします。
ただ、今年の阪神は前半のうちに、
つまり五輪前に、
言葉は悪いですが
彼らを(JFKを)使えるうちに使って勝利を
得ておきたい!
そういう考えが首脳陣の
頭のなかにあったのだと思います。
特に阪神の場合は久保田、藤川の
二人が五輪で招集される可能性もあり、
・彼らを8月の大事な時期に使えない。
・五輪後、日本に戻ってきても、
日の丸を背負う重圧からくる疲労や
燃え尽き症候群(金メダルをとった場合)
などにやられてシーズン終盤に使い物に
ならないかもしれない。
こういった不安を抱えながらシーズンを
迎えたのだと思います。
結果としては五輪には投手は
藤川のみ呼ばれたので
久保田は残ってくれたし、
五輪事態も金メダルをとらずに
燃え尽き症候群の心配はなく、
藤川は相変わらず後半も活躍してくれましたが、
それはあくまで結果論であり、
五輪前はJFK(Jは問題なしですが)
がシーズン終盤にはいなくなり、
場合によっては新井も離脱する
(これは実際に起こりました)
といった恐怖感をもちながら
シーズンを過ごしていたと思います。
だからこそ彼らは前半のうちに
勝てるだけ勝ちまくり、
負け試合を捨てない采配を行って、
終盤に連敗を重ねようとも
逃げ切れるようにしておこうと考えたのだと
思います。
もしも今年が五輪もない普通のシーズンだったら
あんな全試合勝利を目指すような
無茶苦茶な采配はしなかったと思います。
だからこそ五輪の存在こそが
いくらか考えられる理由の中でも
波乱を起こした最大の理由だと思います。
おそらく首脳陣の方も
後半の失速は覚悟した上での
勝負だったのではないでしょうか。
そう考えると岡田監督の采配は
決して間違いではなかったと思うし、
むしろあのような采配を
せざるを得なかったのかなと思います。
最終的に最後の紙一重のところで
逃げ切れなかったわけですが、
決して予想外の敗北ではなく
こういった覚悟は持ち合わせた上での
戦いだったように思います。
一方、巨人は五輪がプラスに
働きました。
それについてはまた別の機会に
書きたいと思います。
以上が五輪が今年の
ペナントレースで波乱を起こした
原因が五輪にあるということを
自分なりに書きましたが、
参考にしていただけたのなら
うれしいです。
PS.明日は落合擁護論を書こうかと思います
- favorite14 visibility53
- 事務局に通報しました。
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