気をつけよう!

スポーツにケガはつきものだ。っと思ってる人はさすがにいないですよね〜。
安全第一なのは工事現場だけではないのです。

肩のスポーツ障害

 

大部分の投球時痛は内外在筋のアンバランス、特にインナーマッスルの機能低下に基づくものか、身体の他の部分(股関節など)が固いために肩に無理がかかっていることが多い。
瞬発運動の停止とトレーニングで改善する事が多い。しかし、以下のような病態では、きちんとした指導・治療が必要になる。

(1) リトルリーグ肩:成長期の投球障害。上腕骨の骨端線障害(一種の骨折)
症状:はっきりとしたきっかけが無く投球時や投球後に肩の痛みを訴える。動きは悪くない。抵抗運動で痛みが出る。いたみのあるまま投げ続けると肩の変形をおこす。 
何でわかる:レントゲンで明らか
対処:投球禁止!! レントゲンで修復像がでれば練習再開可能。この間は筋力訓練。痛み無ければバッテイング可能。おおよその投球再開  投手で3〜6ヶ月
(2) 腱板損傷、インピンジ症候群:肩のインナーマッスルが損傷している状況
  投球、水泳(水泳肩)、テニスで多い。運動選手では棘上筋後方にみられる。
症状:腕を動かすときに肩の痛みを訴える。夜間痛を訴える事や可動域制限を来す事もある。
何でわかる:理学所見。MRIではっきりする。レントゲンではわからない
対処:痛い動作の停止。夜間痛や可動域制限があれば、炎症が強い。専門医へ。
次の対処:炎症をおさえる投薬、注射をし、ストレッチ等の指導。断裂の程度によっては、漫然としたリハビリ、理学療法は時間の無駄。手術が早道のこともある。
(3)ベネット病変:投球による肩のオーバーユースによりみられる骨棘(骨のとげ)の形成
症状:ワインドアップ時に肩の後ろに痛みが走り、加速期、フォロースルー時に肩の外後方から上腕外側にかけて激痛が放散する。一度痛みが出ると、数日投げられなくなることもある。テニスのサーブやバレーのスパイクでも同様。
何でわかる:レントゲン。知覚検査
対処:投球禁止、フォームチェックの上症状に変化無ければ専門医へ。
(4)SLAP病変:(肩関節窩上関節唇複合損傷):肩関節の受け皿の損傷
症状:投球時にボールから手を離す前後に痛みが出て、上腕に放散する。
「あの一球で痛みが出た」と訴えることが多い。
手のひらを下にして腕を伸ばさせ、上から押さえると痛みが出る。
テニスのサーブやバレーのスパイクでも同様。
何でわかる:レントゲンではわからず、MRIでもはっきりしない。診察理学所見。を行い、確診は関節内視鏡が必要。
対処:投球運動停止、フォームチェックの上内在筋トレーニングでも症状に変化無ければ、専門医へ。
(5)陳旧性肩鎖関節脱臼:肩の打撲後に起きた肩鎖関節のゆるみが放置されると見られる。柔道。ラグビーなどに多い。
症状:腕の上下で鎖骨の端がカクカクと亜脱臼を起こす。
骨棘(とげ)を形成すると腕の動きにより鈍痛がおき、持続する。
何でわかる:触診でわかる。骨棘はレントゲンで確認できる。
対処:痛みの無いものは放置できるが、スポーツに支障があるのであれば専門医へ。
次の対処:手術による鎖骨端の切除

(6)腋窩神経障害:オーバーヘッドモーションにより傷害されやすい。
投球、テニスサーブ、バレースパイク、水泳
症状:三角筋の萎縮
上腕外側の知覚異常
何でわかる:診察でわかる
対処:肩の回旋を制限。
極端なオーバーハンドスローイングを改良させる。  
筋萎縮があれば専門医へ。
次の対処:注射による神経剥離。
手術による神経の剥離

(7)肩甲上神経障害:肩甲骨の動きにより傷害されやすい。
投球、テニスサーブ、バレースパイク、水泳
症状:棘上、棘下筋の萎縮(肩甲骨の山が目立つようになる)
肩全体の疲労感。
何でわかる:診察でわかる。小さな腫瘤(ガングリオン)で押さえられている場合はMRIにより明確。
対処:スポーツ制限。インナーマッスルトレーニングをすすめる。           
筋萎縮があれば専門医へ。
次の対処:手術による神経の剥離


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