新潟戦を終えて

  • TENMA
    2010年03月07日 22:33 visibility25

昨年からのテーマだと考えています試合中での戦術変更について、誰がリーダーシップをとるのか? 監督の指示でなく、試合中の補正は選手間で決める必要があります。この部分では稲本選手に期待している所はありますが、まだ合流が短い分、チーム内でのコミュニケーション面で難しいところがあったのかと思いますが、キャプテンが意見を求めて修正指示をするべきと考えます。谷口選手や森選手にはこの辺を期待したいと思っています。

新潟線で見られた後半の守勢は、前半をハイペースで攻め続けた反動と、1ボランチの弱点であり、4−4−2の強みであるバイタルエリアのサイドへボールを集めることをハーフタイムで新潟が修正して来た事で、守備の対応がスムーズに出来なかったことによると考えています。
勿論、アウェイ+2−0と言う捨て身の戦術が採れる新潟ではありますが、大幅に主力が抜けた新潟に攻められ続ける展開は、これからの試合に大きな課題が残ったと考えます。

4−3−3攻撃時の最終ライン守備態勢は、
� CBがサイドに開いて1ボランチがフォアリベロのような形となる3バック的守備。
� SBを両方同時に上げず、上がったSBと反対側のSBが最終ラインに入る「つるべ落とし」の3バック守備。
の2通りが一般的です。
中村選手というパサーが不在で、配給を期待する稲本選手を最終ライン組み込まず、森選手の上がり自重を考えると今節の川崎は�を採用したと思います。
この形ですと、バイタルエリアのサイドから縦への突破や逆サイドに展開されると1ボランチではカバー出来なくなり、SBが上がったサイドのCBは常に大きなエリアをカバーせざるをえなくなります。伊藤選手の運動量が落ちたのは、このためと思います。

ただ、後半のボールポゼッションは相手より下回っていた訳で、じっくりと守備陣形を整える事が出来た筈です。ペースチェンジして、きっちり守ってゆっくり攻めることは可能だったと思います。ラインの高さを相手の勢いに合せて、どの高さに位置させるのか? 誰がそれを指示するのか? 小宮山選手を含めた4バックに3ボランチ+2WFまで2列目を落とし、前線を
1トップだけ残せば、中盤でのプレスは効かせられたと思います。この辺の応用力が昨年から見て進歩がないように感じられます。
途中でベンチからの指示で谷口選手を下げた2ボランチに替えたならば、その時点でレナチーニョ選手と登里選手を交代させ、意図的に4−4−2でマッチさせるべきだったと考えます。

確かに前線からの攻撃的守備、プレス+アクションサッカーを目指すのは、川崎の特徴を生かす上でよい方向だと考えますが、90分持たない日本代表的な戦い方では、試合数の多さと夏場を乗り切るのは難しいと思います。
先行逃げ切りのためには、アクションからリアクションへの切り替え、プレッシングからリトリート、プレスと最終ライン位置の補正を誰が指示して、どう行うのか?
チーム内の取り決めをしっかりと決めておくべきだと思います。
また、目指すサッカーは非常に運動量を求められるサッカーですので、体力的には厳しいが経験のある選手は、後半に投入すべきと思います。この辺は、監督の采配、カードの切り方に工夫が必要と思います。

次の名古屋選は、今季の川崎を占う上で、重要な試合と思います。
4−3−3のマッチアップで、誰がケネディー選手を抑えるのか? 
非常に興味のあるところです。

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