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スリリングな試合
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フロンタ東京
2007年07月16日 02:22 visibility28
不安定なGKによる2失点とFWのようなMFの得点と、川崎側には失望と歓喜が交互にくるような試合だった。
止められそうなシュートを2本取れなくて失点を重ねる。多分川崎サポ・選手・スタッフはシュートを浴びる度に目を瞑って祈ったと思う。どうか枠に来ませんように、無難に処理してくれますようにと。DFもラインを上げられずにずるずると下がって行く。前線と間延びして中盤がすかすかで甲府にエリアを与えて支配されてしまう。DFラインを上げて中盤をコンパクトにしたいが、後ろが不安でラインを上げられない。前に出すパスも通らないので意味の無いロングボールを相手DFの裏に蹴るだけ。前回の小瀬での敗戦からの学習が全くないかのような状況だった。
しかし、違ったのはトップ下か攻撃的ボランチのポジションに入った谷口の存在だった。前回後半戦の続きのように、ジュニ・テセが流動的に動いて中央に谷口が待ち構えて押し込むというFW顔負けの活躍だった。怪我している頭をかばうどころか、積極的にヘッディングを仕掛ける。真のヒーローは谷口だろう。昨年良かったのは谷口とケンゴがゴール前にいつも飛び込んでいたから。今年は2人とも守備重視であまり上がらない。それで昨年の勢いが無くなってしまった。谷口が上がったこの試合は昨年を彷彿させた。
甲府の大木さんはいいサッカーを仕込んだ。90分間走り回り、中盤でセカンドボールを取り、シンプルなパス回しで相手ゴールに迫る素晴らしいチームに育てあげた。選手もよく動き回っていた。ただ、その分消耗が激しく、90分が近づくと足が攣ったり、疲労で倒れる選手が出ていた。延長に入った時点で消耗していた甲府と受けに回って体力が残っていた川崎の差が出た。もう甲府の勝機は殆どないと思って見ていたが、やはり黒津が抜け出した時にそのスピードに着いていけるだけの足を持つ選手は居なかった。消耗サッカーは90分で決着する時はいいが、120分になると厳しくなると感じたこの試合でした。
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