マンチェスター・ユナイテッドが９歳の少年と契約！

先日、マンチェスター・ユナイテッドが、９歳の少年のレイン・デイヴィス（Rhain Davis）と
契約したと話題になった。
そのきっかけが少年の祖父がプレー映像を集めたDVDをクラブに送ったからということで
その動画を探したら簡単に見付かった。



シザース、クライフターン、マルセイユターンと高度な技を繰り出している。
スルーパスもシュートも正確でタイミングもいい。
私も小学生を指導していた事があるが、指導した子供にもこれくらいの技を軽々とこなせる
小学生は何人か居たので、日本全国を探せば山ほど居るだろう。
では何故、マンＵのスカウトの目に止まったのか？
それは、フェイントを仕掛ける時の相手との距離感と、ドリブルやパスの為のスペースを
見付ける視野の広さ、フェイントだけではなくドリブルの緩急で抜ける感覚を既に持って
いるからだと思う。
フェイント技は出来てもこれだけの感覚を兼ね備えている９歳はなかなか居ない。
周りにフリーの選手が居るのにパスを出さないただのエゴイストじゃないかと感じる方も
居るだろうが、実はその「日本人的な」考えが日本に天才ドリブラーが育たない環境を
作り出してきたのだろう。
脳神経系の発達がピークのこの年代に感覚を身に付けておかないと天才ドリブラーは
なかなか育たないのである。

ただ、今のサッカー指導は進歩しておりジュニア世代は「感覚の成長」「成功体験による
運動の定着」を念頭に置き戦術よりもチェレンジを優先して指導している様で天才ドリブラー
が生まれる土壌は出来てきている様である。
何よりもこのニュースはＤＶＤを送れば「自分もマンＵの様なビッグクラブに入れるんだ」と
世界中のジュニアにモチベーションとチャレンジ精神を植え付けたことはとても大きい。
もし、機会があればクラブチームのジュニアの試合や練習を観に行って頂きたい。
プロ顔負けの凄いプレーをすることに驚くはずです。（私はビックリしました）

日本にもこのデイヴィス君に負けない必ず少年がいるはずだ。
日本の少年がビッグクラブと契約するのはそう遠くない話ではないだろう。