
アジア杯から浮き彫りになった個人突破能力不足
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ヨッシー
2007年08月01日 19:32 visibility81
オーストラリア戦、韓国戦と後半途中から延長戦と50分以上もピッチに1人多い状態で得点が
出来ない日本ははっきり言って強くない。
オシム監督は「PK戦まで行ったのだから、どちらが強いとは言えない」と擁護するが相手は10人
なのである。
11人対10人というハンデ戦でシュート本数が少なく、1点も取れず、何度も失点のピンチを迎えた
日本は弱者として捉えるのが当然だと私は思う。
韓国戦は日本選手が暑さと連戦の疲れで動きが悪く引き分けPKという結果は仕方ないという声
があるが、韓国は日本戦を入れて3戦連続で延長戦を戦っていると言うこと、後半始まってすぐ
韓国は10人になって65分動き続けたこと、夏でも気温30度にも達しない韓国の選手の方が暑さ
に弱いという現実を考慮するとそれはただの負け犬の遠吠えになってしまう。
オーストラリア戦は明らかに相手がPK戦狙いでガチガチに守ってきたが、韓国は闘志を前面に
出して前に出てきた。
その相手に対してここぞという所でドリブル突破もシュートもせず、 『横パスやバックパスで
の遅攻』、『精度の悪いクロス』を繰り返し続けているのを見て「こりゃPKまで行くな」と思った
日本サポーターは少なくなかったのではなかろうか。
得点を取るにはFWだけでは取れない、その後ろの2列目がドンドンペナルティエリアに入って
行かないと決定的な得点チャンスは増えない。
その2列目の俊輔、遠藤はクロスに飛び込まず、ドリブルで抜かず、ゴールが見えてもミドル
シュートを打たず、常にペナルティエリアの外でパスを通すことだけに集中した。
遠藤に至っては攻撃時に押し込んでいるにも関わらず、ボランチの位置まで下がってパスを
散らすだけだったし、遠藤の消極的な横パスやバックパスをカットされピンチを招いたシーン
は韓国戦だけでも数回あった。
丁度、遠藤の話が出たので前々から気になっていた遠藤ついてここで書きたい。
最初に言っておくが遠藤はいい選手で巧く、頭が良く、ゲームの組み立てが上手いがボランチ
でしか機能しない選手でオシム監督が言う『ポリバレント』ではない。
ボランチの位置から2列目まで上がってきた時は機能するが、2列目で使われると機能しない
ことが今大会で判明したはずだ。
2列目で求められるプレーが見られないのだ。
「ギリギリ最後での個人勝負の回避」、「肝心な場面でのパスの届かないミス」、「必死でチェイス
してボールを奪取しようとしない」など・・・つまりプレーが軽いのだ。
彼の熱くならない性格もあるのだろうが、ゴール前でドリブルで切れ込んでいく勝負強さを彼が
持てるなら代表の未来は明るい。
巻、高原ともに現時点では代表のスタメンFWはドリブルでDFを抜けるほどの技術はない。
そうであれば2列目がドリブルをしないと今回の様にボールは持てるがゴール前には行けない
状態が続くだろう。
ドリブルで抜く攻撃陣が居ないサッカー強豪国がどこにあるのだろうか?
遠藤が今のプレーに満足しているのであればもう2列目では使わず、ルマンの松井や浦和の
小野など『ゴールの匂い』をさせてくれる選手を入れて欲しい。
そして理想としてはFWにもDFの間をドリブルで抜けゴールを奪うドリブルシューターが欲しい。
巻はもちろん、高原もドリブルで1度もDFを抜けなかった。
2人ともクロスやパスに合わせるピンポイントシューターなのだ。
オシム監督が大会後、パスサッカーでは勝てないことを認め、サウジのFWを例に出して
個人突破能力が必要であり、その能力が高い選手を探し始め、浦和の田中や神戸の大久保、
ルマンの松井をテストするという。
これは日本の得点力UPにとってとても明るいことだ。
個人的には磐田のカレン・ロバートや大分の梅崎がオリンピックで成長してA代表に入ってくれる
と面白そう。
日本のディフェンスについても色々書きたいが長くなったので書きたくなった時に・・・
- 事務局に通報しました。
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