BIG1の伝記映画、発見
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ミオヂ
2007年05月31日 22:06 visibility824
GWに突発的に台湾行ってきた。
飯が感動的にウマかった。
台湾プロ野球もみてきた。中信鯨に藤本博史がいた。レギュラーマスクだった。
その際、DVDショップで台湾製の王監督の伝記映画「感恩歳月(1986年)」のDVDを発見。
即買い。
やっと観た。
この作品は王監督の母,登美さんの手記を映画化したものらしい。
なので、王監督の伝記と言うよりは野球人、王貞治を巡る両親家族の物語と行った塩梅。北京語の字幕付きなので、どうにか話が追えました。
で、その中心は中国人ゆえ日本の中でイロイロあるけど,たくましく東京、墨田区の中華料理屋「五十番」を切り盛りし家族を守るガンコ親父、王仕福。この人を「チャイニーズ・ゴーストストーリー」のウー・マが好演。
母親,登美さんは鈴鹿景子という日本の女優さん・・うーん、知らん。声は吹き替えですが。
見る前はマジメな台湾映画の事、暗く,苦労だらけの物語だったらやだなぁ、と思ったが戦前,貞治,広子の誕生,貞治の病魔との戦い、広子の突然の死、戦争、そして貞治少年が野球を始め,父から野球を止められるも、やさしい周囲の人たちによって野球に本格的に打ち込んで行くさまは、ちと地味でスローモーだが昔の日本のホームドラマみたいでなかなか。
特に貞治少年の打撃に、勝手に応援団を結成し「お宅の息子さん、スゴい才能だよ!」と絶賛し、野球をヤメさせてる仕福さんを困らせるお巡りさんのキャラが楽しい。
もちろん、打撃の師、荒川博コーチも登場。立ち寄った試合中に右打ちだった貞治少年に
「左で打ってみなさい」
とコーチする伝説的逸話も堂々映像化。
で、これは事実かどうか不明だが「五十番」に荒川さんが現れ「貞治君に野球をやらせてあげてください」と仕福さんを説得、ここで兄弟,母親も仕福さんを説得、早実への進学を認めさせるシーンは見物・・・とはいえ・・ああ、北京語が分かったらなぁ。
・・・しかしどう考えても「ウソだー」と言いたくなるシーンも。
甲子園優勝投手、貞治が当時の国籍条項で国体に出場できなくなり涙ながらに国体の試合中TVのインタビューに応じるシーン・・・いや、国体前にすでに出られないのは分かってたんだから、これはあり得ないよなぁ。
ちなみに王さんはこの時の事を「甲子園に出られないなら大変だけど、別に国体は出たいと思わなかったので、やっと休めるなぁ、と思った」と、サラリと考えていたみたいなんだが。
そして、貞治,ジャイアンツ入団。
またしても荒川コーチとの出会いで、猛特訓の末(日本刀で半紙を切る特訓も再現!)一本足打法を完成させ、ホームラン王になるとこで映画は終わるのだが・・・野球シーンがなぁ、詰めが甘い。
出てくる選手の野球帽の後ろにすべてアジャスターがついているとか(プロなのに!),Gのユニフォームの再現具合が甘いとか、ホエールズのユニフォームが赤いとか、ツッコミどころいっぱい。
しかしなによりそれよりも、選手時代の貞治を演じた役者さん、顔立ちが王さんの若い頃に似てていいんだが,肝心の一本足打法がへろへろ。足の上げ方、構えたときのグリップの位置,、振り終わったときのフォーム・・・全然似てない。美しくない。野球指導はしていないのかー?一番の見せ所と思うんだがなぁ。
個人的にはプロ入りして、豪快に遊びまくって、寮で怒られるとかの逸話も入れて欲しかったが・・無理?
しかし、この映画一番の謎は親子の絆の証に使われる「五十番」のラーメン。
字幕を読むと「麺の上にトマトの薄切りを2枚乗せて・・」とあるんである(何回も出てくる)で、このラーメンを荒川さんが「東京中で一番ウマいラーメンだ!」と言うシーンもあるが・・あまり食べたいと思わんなぁ・・台湾の牛肉麺(トマト入りがある)と混同してないか、これ。
エンディングのやたら感動的な主題歌でもっても、
「トマトの乗ったラーメンって・・誤解か?実際そうだったのか?」
との考えは止まらず,いつの間にか画面はメニュー画面になっていたんであった。
・・・・誰か分かる人、ご教授下さい。
ところで
韓国映画にはあの日曜の朝の「喝!」コンビの片割、ハリーこと張本勳(本名:張勳)の伝記映画があるらしい。
・・・みたいなぁ。激しく暗い話だろうけど。
どなたか韓国旅行の際に探してください。
DVDジャケット裏面。
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