昔のビデオを掘り起こすと言う事

  • ミオヂ
    2006年05月31日 20:26 visibility74

昔はよかったなぁなんて言葉は好きではない。

カープに関しては別だけど・・・。

でも、ちょっとだけ昔の話を。

 

最近,ヒマな時にやってる事は部屋にはびこるVHSテープの整理。

中身を早送りでチェックして、いらないものは中のテープをはさみで切って、燃えないゴミに。

これは!と思う映像があったらあとでHDレコーダーに落とし、DVDに焼く。

コレをやって故・山田康夫が声をアテた「荒野の用心棒」なんて貴重なものも見つかったりする。いや、貴重なんですこれ。

で、ラベルのついてないVHSを再生して「おお!これは!」な映像が出てきた。

NHKアーカイブで再放送された、1983年放映

「NHK特集 スポーツドキュメント 江夏の21球」

いや、作業を途中でやめてお菓子とお茶を持ってきて見入ってしまいましたよ。

で、このドキュメントがいかに素晴らしいかは、語り尽くされてる感があるのでパス。

その素晴らしさ以上に、27年前の広島-近鉄の映像と 23年前のその場面を語る野球選手の映像を見て、隔世の感を感じてしまったんである。

まず、

近鉄のユニフォームがカコイイ!

こんなにカコイイユニフォームだったか?今見ると新鮮なデザイン。

多分,当時のアトランタ・ブレーブスあたりを参考にしたんだろうが、赤、青、白の色合い、ロゴ、特に袖口についたあのオカモト画伯の猛牛マークが絶妙。

メーカはミズノかデサントか分かりませんが、復刻してくれませんかねー。欲しいー。

でもって

応援のパターンが極端に少ない。

この番組では近鉄の攻撃しか映像が無いのだが、最初から最後まで、コンバットマーチの連続。

今から考えると本当にシンプルな応援。メガホンの音もない。

そういやぁ選手ごとのヒッティングマーチが出来たのっていつごろなんだろう?

それから

これが一番、印象的だったのだが、

21球の場面場面で当事者の選手たちが、その時の内面などを語るのだが

選手の顔が、今の選手と比べてコワイ!コワイのだ。しかも出てくる選手の大半がパンチパーマ。江夏は当然として近鉄の平野やヨッシャー佐々木なんか、かなり、そのスジの人っぽい。

だもんで、高橋慶彦の映像が映ると、 彼が当時アイドルだったのがホンっとに納得できてしまいました。

衣笠の顔は、ものすごく味わい深い顔でした。訥々とした語り口と相まって渋い。

このビデオを見たあと、TVで新庄を見たら、あまりのギャップに愕然。昔のプロ野球は「ごっつい、おっさん」の集団だったんだなぁ。

で、番組の進行役はあのノムさんなんだが、当時のこの人、藤山寛美に似てる。いや、岡田ほどじゃないが。

 

見終わって、

「21球の時、私は中学1年。これ見てカープから逃げられなくなったんだよなぁ・・」

としんみりしつつ、

「それはつまり、どんなに弱く、貧乏になっても応援するチームを変えられない不幸の始まりでもあったのだなぁ・・・」

と、なんだか複雑な気分になってきたんであった。

あ、コレ書いてる間にカープが逆転されてしまった。

マーティは、今の私の不幸を救ってくれるんだろうか?

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