突っ走れ　藪恵壹

米大リーグ。
今季は多くの日本人選手が海を渡り、そして多くの選手が復活を果たした
そして、開幕から２ヶ月、解雇、マイナー落ちなど挫折を味わう選手が多い中、復活組の１人のベテランが確実に実績を作ってきている。
ジャイアンツでプレーする藪恵壹投手だ。
３９歳という年齢と実践を離れていたブランクから、そんなには期待はされていなかった彼。
しかし、ここ数日の間にも、中継ぎ、リリバーとしてその役目をしっかり果たしている。
６月８日のナショナルズ戦では、６−３の８回に登板した。
１回を１安打無失点に抑えリードを守った。
１２日のロッキーズ戦では、１０−７でリードしている中で、７回の２死満塁、一発逆転のピンチで登板を任された。
そのピンチをスライダーで見逃し三振に仕留め、好救援で勝利に貢献した。
１５日には、古巣のアスレチックス戦で、救援登板。
１回を１安打無失点に抑えた。
４点をリードされた８回、アスレチックスは３番から始まる中軸。
ヒットを1つ打たれたものの、ストレート中心に快投した。
復活を果たした藪。
ここまで、既に２７試合に登板。
２勝３敗、防御率１・９３
この防御率の良さで、救援投手として信頼を勝ち得たようだ。
かつて味わった挫折が、今現在のその心の支えとなっているようだ。
壮年の星、藪。
このまま突っ走ってほしい。