夏の甲子園を賭けた高校生たちの熱い戦い
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そらまめ
2008年07月16日 22:57 visibility39
全国各地では、夏の甲子園を賭けた高校生たちの熱い戦いが繰り広げられている。
今年の地方大会で面白いのは、この春の選抜で爽やかにその強さを見せ付けた高校が、残念ながら姿を消している傾向に有ることだ。
選抜大会優勝校の沖縄尚学は、県大会決勝で浦添商に散った。
準優勝校の聖望学園も南埼玉大会の初戦で敗れた。
選抜ベスト4で、古豪復活を遂げた東洋大姫路も西兵庫大会初戦で涙を呑んだ。
長野日大、天理も早々と姿を消している・・・・
強豪といわれ、勝利を期待され、注目を浴びている高校も、やはりプレーをしているのは高校生。
強いといわれる高校があっけなく姿を消す。
そこに高校野球の面白さがある。
そして春夏連続出場の難しさはどこにあるのだろうか。
普通の高校生と比べると、実力は抜き出ているかもしれないが、精神面というのはどうなのだろう。
一高校生として、普通の高校生となんら変わりは無いんじゃないのかな。
春の大会で活躍したことにより、今まで無かった注目をあちこちから浴びる。
マスコミからの厳しいマーク。
そして身近な周囲から受ける過度の期待感とプレッシャー。
さらに上級生にとっては負ければ終わりというトーナメントの独特の雰囲気。
力はあるのに、それら圧力による精神的な集中力の欠如により、その実力を発揮する以前に己の殻を破れない。
その解決策が見つからないまま、気がつけば試合は終わってしまっていた。
15歳〜17歳の彼ら。
大人になりきれていない彼らの小さな精神面のバランスの揺れ。
それらが、野球というプレーに大きな影響を及ぼしているのではないのだろうか。
それらプレッシャーに打ち勝って、真の実力を発揮し、夏の本大会に連続で出場するチーム・球児が、やはり一層強い。
一介のファンとしての我々は、この時期になると、彼らの動向に懐かしい母校の香り、そしてあの頃の青春時代を思い出させる。
1つでも校歌を聴くと、その期待する淡い夢が大きく膨らむ。
今、ボールを追いかけている高校球児達にその青春時代をラップさせ贔屓目に見てしまう。
高校野球は、だから面白い。
地方大会を勝ち抜き、本大会に出場する球児たちの真のその強さを、この夏は感じてみたい。
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