「悔しい」という気持ち。

  • けい
    2008年08月07日 16:40 visibility70

甲子園の試合を見てると、負けてしまった学校の大半の選手が試合終了の時にその気持ちを顕にする。
目標に向かって、頑張って、頑張って、それでも、野球の神様が最後に微笑んだのは相手校の方だから。


甥の夏休みは部活三昧。練習に試合に(補習に)大忙し。
ベンチ入りは丁度2年生までで、1年生は応援・雑用担当。それでも楽しくやってるっぽく、
「最初の試合は16−1で負けてー、次の試合は7−0で負けたー」
とか笑いながら話してくれるんだ・け・ど。

試合に出てなかったとはいえ、自分の学校が負けたんだから悔しがれよ、と…。

あたしは中学時代、部活は校則で週2日までというとんでもない学校のバレーボール部に所属してた。
ものっそい弱い上、同一ブロックに毎年優勝争いをする学校があって、何度も「公開処刑」に近い試合を見て、そしてその試合のコートに居た。
やっぱり試合に出てなくても悔しかった。強いとこには主力メンバーを温存されても1点も取れなかった。校則が校則だから、部員はみんな朝早く(…と言っても7時が限界)に集合してみんなでバレーボールで遊ぶフリして練習してた。今では「朝起きるのムリ!」というグータラなあたしですら、遠距離通学もあって5時の電車に乗ったりした。そんな短い努力も、コツコツ積み重ね、そして体格にも才能にも恵まれた集団の前では数字上は無意味に近かった、と。
点数の上では「無意味に近い」かもしれない。だけど細かい所を見れば、その努力がなかったら、15本連続のサービスエースで終わってた(当時そういうルールでした…。)可能性だって十分有り得る。だから、決して無駄な努力なんてない…そう思いながら今まで来たんだけど。

だから、「悔しい」って感情は、「やって来た努力が報われずここで終わった」事に対する悲しさではなく、「その悔しさを晴らすために、自分で動くきっかけ」って事が大事だと思ってる。


話しは甥に戻して、と。
ぶっちゃけ、自分のチームの敗戦よりも、どう見ても阪神の敗戦の方を悔しがってます。
久保田に対しては怒ってます。まぁ、これは余談ですが。
今年の1年生は12人中10人が未経験だけど、来年自分より上手い後輩が入ってきたら、そこで初めて悔しさを味わうんじゃないかなぁ、と。
だけど、そこで「悔しい」と思うだけで終わったら、それはそこまでだってことで。

壁にぶち当たって、悔しさを味わった後、それを打破する為の努力をして、壁を乗り越えた時…スポーツに限らず、その時の嬉しさは格別だしね。

まぁ、自分の母親のグータラな妹の悪影響で野球にハマって、自ら野球を始めたという微妙なスタートをした甥が、どこまでできるのかは未知数だけど、最初はゲームみたいに打てないと文句言って辞めると周囲の誰もが想像していたんで、文句も言わず夏休みを潰してまで練習してるのは成長の証拠だと思う。

このまま、頑張って、プロにでも入って1億円プレーヤーにでもなってくれたら、
あたし多分1000万位は謝礼として受け取ってもいいと思うんだけど。

現代っ子は夢がないのか、ウチの父と甥の会話で
「プロになれるように頑張れ」「ムリ!」
「アニキみたいな選手になれ」「ムリ!」
…とかいう問答を良く見ます……。
夢はデッカく持てよ!と言いたいんだけど、
自分が小学校の卒業文集で
「将来の夢:藤井寺球場のウグイス嬢」
とか中途半端にリアルな夢を書いてた時点で自分に言う資格はなく…orz

色んな意味で儚い夢と散りました。本当に(ry

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