すげぇ奴はひと振りで仕留める
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けんちゃん
2006年12月12日 02:21 visibility42
282打数116安打 28本塁打 打率.411 長打率.812
これは2005年の金本知憲の「ファーストスイング打撃成績」である。この年の彼の本塁打は40本なので、そのうちの7割にも及ぶが、彼は決して早打ちではない。「ファーストストライク見送り率」は76%(リーグ平均54%)で、本当に打ちたい球をひたすら待って、四球を選んでる。
それはイニング別の傾向にも表れている。05年7月中旬まででいえば、7回以降は打率.362、得点圏.419という好成績なのだ。これは投手に球を投げさせて、投げる球を無くさせた状態まで追い込んでいるということの目安になる。【参考文献・ワニとライオンの野球理論】
『一振りに賭ける』
こういうと大事な場面で出てくる代打の切り札を思い出すが、全打席に立てる打者に対しても言えることではないだろうか。
名打撃コーチの高畠導宏は打撃に伸び悩む水上善雄遊撃手にこう話した。
「1試合で4打席立つだろ?ストライクは12球もある。お前の狙っている球は必ず1球は来る。それを確実に打てる技術を身に付けろ。お前が3割打たなくたって、お前の守備でチームは助けられてるんだ。」
彼は一気に楽になった。
僕も1打席、1試合、1ヶ月と、長い目で自分の打撃を考える時がある。それには自分のスイングで振ることが大切だと考えてる。ある打席で三振しても他の打席で確実にしとめれば、トータルで見ればそっちのほうがいい。
打者は受け身だ。投手がすごい球を投げればそんなには打たせてはもらえない。しかし、投手によってコロコロと変えていては、己の基礎となる部分がわからなくなって、瞬く間に形も気持ちも崩れていくだろう。
これは人間関係でも言える。人の顔色ばかりを気にしたり、人によって態度を変えて接したりするよりは、ありのままの自分を納得して、他人と向き合ったほうが素敵ではないだろうか。
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