たまにはタイムスリップ

  • torao
    2007年01月17日 21:07 visibility55

阪神淡路大震災から12年。 朝起きて、いつものようにテレビをつけて、そこにいつもと違う映像が映し出されていたものの、すぐにはことの重大さに気づかなかった当時のことを思い出す。黙祷と非常袋の点検をする。


いつものようにニュースサイトをぐるりとしてみて、大阪ニッカンのサイトで、今まで気づかなかった「甦る!あの場面!あの感動!虎アルバム」というリンクをポチっとしてみたら、なにやら懐かしい写真がドドっと現れた。
私の知らない時代の写真もある。それぞれの写真から、そこに見えているもの、見えないもの、無数の情報が押し寄せてきたような気がした。

そもそもなぜ私がタイガースファンになったのかが判然としない。私は東京郊外、稲城市に生まれ育った。1960年代半ばに生まれた私の世代は、東京で普通に生きていれば自然とジャイアンツファンになるようにできていた。
父も5つ離れた兄も、とりたてて野球好きということはなく、夜のテレビがオートマチックに野球中継になるという習慣もなかった。近所の子らの野球遊びに加えてもらっても、まだ半端扱いだったので、今日は野球遊びをやると上の子が言い出すとイヤだった。
3年生の頃、近所の物知りなお兄さんが、野球のチームに入って軟式野球を習い始めたという。そのお兄さんが大好きだったから、試しに一度一緒に行ってみて、ちょっと本格的な野球チームというものを体験してみたら、自分が5倍くらいカッコ良くなったような気がして、野球が楽しくなった。
それからプロ野球を見るようになり、本などもあさるように読んだりした。当然のように情報はジャイアンツのものが多い。子ども向けの本で、長嶋選手は球場に子どもを忘れてきたことがあるだとか、王選手は一本足のまま腕に子どもを何人もぶら下げることができるだとか、ピアノが上手で「乙女の祈り」が得意だとか、森捕手はネクタイが結べないほど不器用だとか、そういうどうでも良いG情報を得る(笑)。

で、いったいなぜタイガースを応援するようになったのか、本当にわからない。わからないが、時系列で追っていくと、そのジャイアンツ豆知識を得てから、さして間もなく、タイガースファンとしてのスタートを切っているようだ。おぼろげに思い出す「感情の起伏」としては、「よし、今日からタイガースを応援することにしよう」というような、無理矢理自分で決めたようなことがあったような。もともと人から何か言われると反対のことをやりたがるようなひねくれたところがある(息子に遺伝していて怖いw)ので、大した理由などなかったのだと思う。かくして小学3年生の後期頃からめでたくタイガースファンとして歩み始めたのだった。村山さんはもう引退していた。カークランドが三振して優勝を逃した試合は見ていない。外国人はここに写真があるアルトマンとテーラーだった。

その後、日本のプロ野球の全盛期を、全盛期とはまったく呼べないタイガースを見つめながら三十数年か。本当に年月の経つのがはやくてやんなっちゃうねえ。ひょっとしたら今は私のタイガースファン人生の中で最良の時期かも知れないが、プロ野球全体の歴史としては必ずしも最良とは言えないようにも思う。別に歴史に名を残したいなどと大それたことは思わないけど、ただ栄枯盛衰を見つめるだけではいたくないな。ファンがその気になれば、野球界は変わると思っているから。

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