4人で練習

ぼくらのチームの野球機会は、まずグラウンド確保から始まる。

メンバー総がかりで東京都グラウンドのネット申し込みをして

確保できた日にあわせて、メーリングリストでその日の出欠を取るのだ。

メンバーはみんな社会人。当然予定もあるし、休日出勤だってする。

で、先週土曜の出席は6人…の予定だった。

けれど、木曜にひとり「土曜、出勤になっちゃいました」とキャンセルがあり

金曜にも、夜になってもうひとりがキャンセルだ、とメールをまわしてきた。

あちゃ、4人かよ…。

キャッチボール、ふた組でおしまいじゃんか…＞＜

そう考えると、やや気持ちがしぼんでしまった。

グラウンド予約は７−９時。

自宅から1時間くらいかかるから、6時に出るとして5時過ぎには起きなきゃ…

しかも、前日はちょっと仕事が長引いて、帰宅が深夜になり

寝たのは2時を回ってしまっていた。

起きて最初に考えたのは、やっぱ行かなきゃマズいよなぁ、だった。

もちろん、きちんと行ったけど、いつものようなウキウキでは、決してなかったのだ。

7時にグラウンドに着くと、まだだれもいない。

それから何人か集まり始めて、予定の4人が勢ぞろい。

参加のひとりが小学生の息子さんを連れてきて、これで5人。

さぁ、と軽くアップをしたあとキャッチボールをはじめたら

出席予定のなかったメンバーがひとりやってきたのだ。

「いや、海外出張がなくなってさ、夜中まで飲んでたんだけど、来ちゃったよ」 

このメンバーＫさん、実はぼくらのチームの重鎮で

体はヘビー級なんだけれど、めっぽう野球が上手く、みんなのコーチ役でもある。

趣味でやるにしても、おふざけで野球やっちゃだめだ、ってことをいつも教えてくれる人だ。

さぁさぁ、やろうぜ、ってＫさんがノックバットを持ってくる。

キャッチャー位置にひとり、守備位置に4人がついてノックがスタート。

いや、守備のひとりは小学生なんだけどね。

Ｋさんはやっぱりノックもめっぽううまくて

右に左に打ち分けるのはもちろん、ノックにスピンをかけたり

いやーな位置でショートバウンドする打球を打ってきたりで

ぼくらはヘロヘロになってくらいついていった。

しばしシゴかれて終了。もう10月も終わりに近づき、アップのころは肌寒かったはずなのに

みんな汗びっしょりだ。

それから全員でフリーバッティングをして、きょうの練習は終わった。

予定4人、小学生ひとり、それにドタ参(ドタキャンの反対語ね)ひとり。

このメンバーでも、ものすごく野球をした実感があった2時間だった。

最近、メンバーあつまり悪いよな

半年も来てないメンバー、除名しちゃうか

部費も払ってないやつもいるんだよな

たった2時間、時間取れないわけないんだからさ、ようはヤル気なんだよ

やっぱり大勢いて、練習試合とかやったほうが楽しいんだよな、から始まって

ぼくらは口々にメンバーのあつまり悪さを嘆きつつ、着替えていた。

もちろん、全員が毎回これるわけはないし、それはみんなお互いわかってること。

でも、4人スタートでは、どーせーっちゅうんじゃ、って気持ちもあるのだ。

あ！　オレ来週末、出張だ＞＜

サテ、次に9人以上集まって試合ができるのは

いったいいつになるんだろう…

＜オワリ＞