的場よ、あそこは勝負だろ

２対７と5点差で迎えた8回裏、二死満塁で打席に立つのは的場。
西村監督は敢えて代打を出さず、このチャンスを彼に託した。
白猫のマウンドには帆足の後を受けた長田。

ストレート一辺倒の長田は球が上ずり、カウントは１−３と打者優位な状況。
次もストレートで来る確率はかなり高いし、コースも甘いところにくるはず。

．．．が、的場はほぼ真ん中に入ったストレートを見送る。
的場よ、あそこは勝負やろ！

8回裏で５点差付けられてるんだ、あそこで凡打を放っても誰も君のせいにはしない。
むしろ消極的な打撃をされて、悔いが残らない攻撃をしてくれた方が有難い。

．．．なのに、的場はほぼ真ん中に入ったストレートを見送る。
的場よ、あそこは勝負やろ！

カウント２−３となり、２球ファウルで粘ったものの、結果的には空振り三振。
あの打席、彼にとって非常に悔いが残ったに違いない。
くどいけど、
的場よ、
あそこは勝負やろ！


まぁ、良い。
明日は期待してるよ。


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